自由雲台で三脚を作る。

寒くなって工場扇風機が邪魔くさくなり、しまおうとしたが、ふと思いついてこの三脚を使って、固定式のカメラ三脚を作る事にした。

手近にあった角材と、棚の金具、そして自由雲台を組み合わせて出来上がり。

角材を三脚の穴に入れるため、丸く削るのが少し手間だが、小さな電気カンナで、さっさと削ったので、珍しく仕事が早かった。

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三脚というのは、足をたたんだり広げたりが面倒で、つい使わずに撮ってしまう事が多いのだが、シグマdpシリーズという、おそろしく高解像度なくせに、手ブレ補正はなし、感度は上げられない、という、へそ曲がりのカメラを手に入れたので、三脚がないとちゃんとした写真が撮れないのだ。

で、この固定式三脚があると、さっと取り付けて、さっと撮れるので、とても便利。

「ある日の朝の工房」(クリックで大きく表示)

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それにしても、このシグマのカメラの解像度はすごい。ブログ用に画質を落としてこの細部の描写、ガラスに入っている細かなヌカ泡や、工房の年季の入ったホコリまで、見せてくれる。
余計なお世話、という所もあるが。

なんでも、このカメラのセンサーは、カラーフィルムと同じように光の三原色、それぞれのセンサーをもつそうで、一般のデジカメのセンサーが白黒で取り込んで、それをカメラが演繹補正して、カラーに画像処理するのとは、全く違うらしい。
そして、そのセンサーの画質を落とさない為、手ブレ補正なし、レンズは固定式の単焦点レンズで、ズーム機構なしという、実にキッパリとしたカメラである。

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さて、手近にあるもので、いい三脚が出来たので、気分が良い。

しかし出来上がってから気づいたが、来年暑くなると、また工場扇風機が恋しくなるのだが、今度は三脚がない。

仕方ないので、今度は三脚を自作ですな。

今時、買ったほうが安いんですが。

面白いのもいっぱいあるし。

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さて、そんな事をしているうちに今年も終わりそうだ。

あとは、23日のSMLの酒呑みの会、と、鬼火焚きの櫓組をクリア出来たらほっとするのだが。

家の餅つきと、大掃除はできるかな。

それから久しぶりに、ホームサイトに吹きガラスの事を書いたので、興味のある方は読んで下さい。

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吹きガラスのプランツについて。

 

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ガラスの写真は難しいがデジタルで良かったのか。

デジカメになってからDM用の写真を自分で撮る事が多くなった。

ガラスの写真は難しくて、イメージどおりになる事はなかなかないので、撮った画像をすぐに確認できるデジカメは助かる。

しかし、誰かが、デジタルカメラでは、「空気感」は絶対出せない。

と、言ってて、確かになーと思う。

なんというか、ハイライト部や、黒いベタ部が、単純に潰れてしまって、なんの雰囲気もない感じはする。

今回の写真は、初夏っぽく、明るくしたかったのだが、ただ単に白くなってしまって少々心残りである。

そういえば山下達郎さんが何かのインタビューで、アナログからデジタルレコーディングに移行する時、大変な苦労をされたそうで、
デジタルだと、理想とする奥行きが出せない。とおっしゃっていた。記憶で書いているので、表現が違うかもしれないが、音が小さくなった時感じるアナログでのノイズは気持ちがいいけど、デジタルのノイズだとヒトは不快に感じてしまう、そうである。

写真で言うと真っ白な部分や、真っ黒な部分のザラザラとした、「ノイズ」から、人間は何かの情報を感じている、のだろう。

確かに人間の感覚はそれぐらい鋭敏だと思う。

だから、と言って、今回のDMの写真には空気感が無いからダメ。とか言ってたらもう間に合わないので、使うしかないのである。
幸いにして、吹きガラスは手作りなので、純アナログである。いわばデジタルの反対の極に位置しているのである。

と言う事で、やはり、現物を手に取っていただくのが、一番と言う事であろう。

(すいません。宣伝でした。)

エムズギャラリーDM写真
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カメラの違いは腕の違いか?

DM用の写真を撮るとき、失敗を恐れて何種類かのカメラで撮るのだが、最後にどの写真がいいか、と選ぶと、古いニコンのD200にニッコールレンズをつけた写真を選ぶ事が多い。

露出もピントも全てマニュアルなのだが、写真に何か味がある、のだ。

このカメラとレンズの、控えめな色の表現を見てしまうと、最近のデジカメが、実に上手いこと綺麗に見えるようにデジタル処理をしているのだな、とわかる。

一枚だけ見ると判らないのだが、比べると、あざとく、と言っていい程、綺麗な写真になるように処理されているのがわかる。

次の写真を見て頂ければ、判ると思う。

「まるいち」

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「まるに」

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わかっていただけただろうか?

まるいち。のほうが、最近のデジカメで、まるに。のほうが、古いニコンと、ニッコールレンズの写真である。

まるいち。のほうが全体に、パキッ!と写っているのに比べ、まるに。のほうは、ボケ味があるのがわかる。

特に、ボトルの影の部分を見るとよくわかる。

あんましハッキリしないほうがいい事もあるのだ。