「モリナガさんは、自然に囲まれた森の中で暮らす内・・・・」とありましたが、

観光バスに続いて今度はテレビの取材が来たりと、ブレイク寸前のようだが実は寸止めのモリナガですが皆さんお元気ですか。

私はこの所、休みなしで窯の前にいるので干上がっています。

さて、先日、KTSさんが、エムズギャラリーの展示会を取材して下さいました。

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KTSさんは何かとご縁があり、ありがとうございます。

今回、薪と炭を使った吹きガラス、という事で放送してくださったのですが、補足で説明させていただきます。

まず、「モリナガさんは、自然に囲まれた森の中で暮らす内・・・・」とありましたが、森の中にいるのは、子供の学校の関係で借りた山奥の家にいる時で、普段の吹きガラスの仕事は工房のある割と、住宅街の中でやっております。

何故か、私に会いに来た人は意外と、私が街中に住んでいて意外に思われるようです。

そんだけ森の中にいるように思われるのでしょうか?

嬉しい事です。

それから、「薪と炭を使って吹きガラス・・・」と、薪と炭だけ使って吹きガラスをやっているようですが、それだけでは温度が上がり切らないので、ガスと灯油も併用しております。

つまり、なんでも燃やしているのですね。

そのうち、天ぷら油や、バイオガスや、プラリサイクルや、水素ガスや、水蒸気爆発も使ってみようかと思っております。

以上、補足でありました。

マルヤガーデンズ、エムズギャラリーでの個展、明日までですので、お見逃しなく。

そうそう、エムズギャラリーさんがブログにアップしてくださいましたので、リンクしておきます。

エムズギャラリー2014年森永豊ガラス展

よろしくです。

最近いろいろありまして、観光バスが来たりとか。もう冷たい雨が降っていますね。

暑い暑いと言ってたら、きのうは冷たい雨に打たれて風邪を引きそうになりました。

夏場で在庫がなくなり、今必死でコップを作っております。

書きたい事はいろいろたまっているのですが、夜書こうと思っていると、ショーチュウ飲んで、バタリと倒れるように寝る毎日が続いており、夜書くのはムリなので、昼飯時に書いてます。

もう、9月5日の事なのですが、大阪芸大のみなさんが、工房見学に来てくださいました。

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U邑先生、ありがとうございました。

一番愛想がよかったのが、ウチの猫、クマち。

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みんなにナデナデされて大変ごきげんなようでした。
いつもなら、あんまり撫でられると、「フゥー!」とか怒り出して引っかくのに、
まさに、猫をかぶったように、おとなしく愛想がよかったクマちでした。

そして、みなさんが乗ってきたでかいバス。

ついにウチの工房も観光地みたいに観光バス横付けか!
と、変な期待をしてしまいましたが、残念ながら、でか過ぎて、ウチの戸口には入れませんでした。

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工房と小屋の記念写真を撮れるかと思いましたが残念。

今度はマイクロバスで来てくださいね。

もし、最低気温が30度を下回らなかったら、何と命名したら良いのか?熱帯夜はおおげさすぎたんじゃないかと思う

久しぶりに太陽光パネルを出して、小屋のバッテリーに充電した。

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今年の8月はものすごく天気が変に悪くて、

いきなり大雨が降る。

洗濯物を取り込む

と思ったらすぐに晴れてあれなんだったんだと。

と思ったら急に雨風が強まり、雷が鳴り出す、というまことに変な天気が多かった。

わたしも若いころは、と言っても子供のころだが

雷が鳴り出し、土砂降りになるとなんだか急に興奮して、

変なおどりを踊ったりしたものだが・・・・。

近ごろは、というともう50過ぎで、

なんだかもう気力もなく、ただ降る土砂降りの大雨をボー然とながめるだけになってしまった。

それにしても近ごろのあめは、

どしゃぶり、などと可愛いものではなく

何と言ったらいいのか、

どどぶり・・・・。

ですか・・

あとはみなさんご自由に命名してくだされ。

しかし、それにしても、「熱帯夜」

の命名はちょっと早まり過ぎたな、と思う。

可愛めに「温帯夜」くらいにしておけば良かったのだ。

だって「最低気温が25度以上の夜」でしょう?

そんなん鹿児島じゃ、8月はほぼ毎晩だ。

やっと近ごろ26度くらいになってホッとしているぐらいなのに。

これでもし、

最低気温が30度を下回らなかったら、「猛暑夜」?ってなるのか?

ひー

私、そんなんじゃもう生きる気力が湧いてきません。

せめてもし、

「最低気温が25度以上の夜」は「温帯夜」

にしておいたなら、「最低気温が30度以上の夜」が

「熱帯夜」という事になり、ま、少しは生きててもいいかな、という感じになるのだが。

 

カメラの違いは腕の違いか?

DM用の写真を撮るとき、失敗を恐れて何種類かのカメラで撮るのだが、最後にどの写真がいいか、と選ぶと、古いニコンのD200にニッコールレンズをつけた写真を選ぶ事が多い。

露出もピントも全てマニュアルなのだが、写真に何か味がある、のだ。

このカメラとレンズの、控えめな色の表現を見てしまうと、最近のデジカメが、実に上手いこと綺麗に見えるようにデジタル処理をしているのだな、とわかる。

一枚だけ見ると判らないのだが、比べると、あざとく、と言っていい程、綺麗な写真になるように処理されているのがわかる。

次の写真を見て頂ければ、判ると思う。

「まるいち」

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「まるに」

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わかっていただけただろうか?

まるいち。のほうが、最近のデジカメで、まるに。のほうが、古いニコンと、ニッコールレンズの写真である。

まるいち。のほうが全体に、パキッ!と写っているのに比べ、まるに。のほうは、ボケ味があるのがわかる。

特に、ボトルの影の部分を見るとよくわかる。

あんましハッキリしないほうがいい事もあるのだ。

広島風お好み焼き伝統的作り方

広島と言えば、広島風お好み焼きであります。

広島市内に出かけた時、よさげなお店を見つけたので、入ってみましたら、広島風お好み焼き40年のおばちゃんが、一人で切り盛りしてるという私にとっては理想的なお店でした。

厚さ2センチ以上はあるという分厚く、でっかい鉄板がお店のど真ん中にどーんとあり、お客はその前に座ります。

夏なので、鉄板の前は暑いですが、クーラーがガンガン効いており、冷たいおひやもたっぷりあります。

 

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広島風お好み焼きは、具がたっぷりとあるのが特徴ですが、具を焼く順番が諸説あります。

まず生地を焼くのは当然ですが、その後、キャベツを焼いたり、ソバを焼いたりといろいろ。

 

このお店のおばちゃんは焼きそばからでした。

「ずっとこのやり方でやってるからね〜どうしていうことじゃないんよ。」

とおっしゃっていました。

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ソースを少しかけて、鉄板の上で軽くほぐしてから、生地の上に乗せます。

その上に、軽く炒めたキャベツをのせ、イカフライをちぎってのせます。イカフライはビールのつまみにしたりする、あの駄菓子のイカフライですね。

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更にモヤシをのせ、ネギをのせていきます。

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その上に、あげ玉を投入。
以前に我が家であげ玉が見つからず、天カスでやった事がありましたが、やはり大きめのあげ玉のほうが美味しくできるようです。

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そして、ブタの三枚肉をのせ、

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生地を少しかけてからひっくり返します。

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さて、ここからは動画でご覧ください。

広島風お好み焼きの、流派争いの一つに、「生地をぎゅうぎゅう押しながら焼くか派か?」それとも、「あまり押さずにふわっと焼くか派か?」というのがありますが、おばちゃんは、ぎゅうぎゅう派でした。

ぎゅうぎゅう押すと、水分が抜けてパリッと焼けるので、私は好みです。

最終段階です。

卵を投入。

卵が焼けたらひっくり返して、

最後にオタフクソースと、魚の粉と青のりをたっぷりとかけて、

「はいどうぞー」

おばちゃんのぎゅうぎゅう押しがよくわかりますね。

おいしそう~

いただきます!

 

あ、そうそう。

この小さなコテで、一口サイズに切ってコテに乗せてはふはふ言いながらいただきます。

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美味しい〜

どこもかしこも雨

広島に来ている。

鹿児島も雨だったが、広島も雨である。

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今年は本当に雨が多い。

台風11号がフラフラしていてまだしばらくは、こんな天気が続きそうだ。

 

うっとうしい気分を吹き飛ばすのは、やはりこんなガラスの器が一番である。

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だれが作ったのだろう・・・おや!森永豊だ。

だからどうした、という事で、くだらない宣伝になってしまった。

ネット環境が使えるので、暇つぶしである。

ネットとパソコンがあると、出先でも事務仕事ができて便利だが、暇つぶししてる方が多い気もする。

そうゆう事で、連絡のある方はこちらにお願いします。

スモール イズ ビューティフル を読むと。

スモール イズ ビューティフルを読むと、たちどころに眠たくなってしまう。

仙台の行き帰りの待ち時間に、読破しようと、デイパックに入れて行ったのだが、2,3分も読むと、ものすごく眠くなり、はっと気付くと寝ている。

熟睡して、ヒコーキが飛んでしまっては、パーなので、読みたくてもあまり読めなかった。

いや、なんかいい事言ってるなーと思うのだが、いかんせん、翻訳文独特の伝わりにくさと、もともとの、ちょっと回り道して説明するような文体が、たまらなく至福の眠気を誘う。

 

しかし!その中で、我が意を得たり!という箇所をちょっと抜粋してみる。

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「したがって、現代技術は、人間が楽しんでする仕事、頭と手を使っての創造的で有益な仕事を奪い、代りにみんながいやがるコマ切れの仕事をたくさん作り出したと言って良い。」

「・・・人が仕事に費やす時間からすべての人間的な喜びや満足感が失われてしまうという事が起こった。現場での生産のほとんどが、人間を豊かにするどころか貧しくする、非人間的な雑用になってしまった。」

「実のある仕事が人をすこやかにする力、教育する力を考えてみてほしい。・・・今日ではなかなか手が届かない特権、つまり頭と手を使って、好きなときに自分のペースで、性能のよい道具を使って役に立つ創造的な仕事をする機会を、だれもが手に入れることになるだろう。」

E・F・シューマッハー スモールイズビューティフルより、抜粋

 

以上、3箇所を抜粋してみたが。

 

出版がなんと、1971年。この本は世界のベストセラーになり、シューマッハーは現代の預言者になった。らしい。

どれだけの人がこの本を手にしたかは判らないが、多分、多くの人が眠たくなったかもしれないが、石油危機と、増殖する現代文明の不気味さに、感づき、救いと回答を求めて、この本を手にしたのだろうと推察される。

 

そしてシューマッハーは、その答えに、手仕事の重要性を用意していたのだ。

一人の人間が、自分の手をもって、完成させる、一つの手仕事。

その満足感と、幸福感を救いとし、回答としたのはまさに慧眼という他はない。

 

しかしながら、1971年からもう2014年となり、回答はあるのに未だ救いは得られず、我々はますます混迷の泥沼にはまっていくようである。

これは、化石燃料を始めとする地球資源を簒奪することでしか、経済を進めて来れなかった人類の、根本的な愚かさゆえであろう。

 

この本は「経済学」に対して、その根本的な愚かさを主題としているようなのだが、私は、そこのところをもっと深く、読み込もうとすると眠くなってしまうので、「経済」、のところがよくわからない。

ただ、思うに、「経済」、を、発展するもの、右肩上がりのもの、とする設定は、元が間違ってると思う。

 

生まれ、成長し、やがて衰え、死んでいくのが生命だ。

そこに、繁栄し続ける事を理想とした「経済」、を植え付け、あたかも不老不死のごとく見せようとすることは、どだい矛盾のカタマリなのだ。

そうゆう事をシューマッハーは多分この本で言いたかったのだろう、と思うが、更に読み込もうとすると、眠くなってたまらない。

しばらく、私の枕元の座右の書となりそうである。

 

 

 

 

 

 

 

岸田劉生の麗子像をぼんやり眺めていて気付いた。

これは愛だったんだな、と。

グロテスクだの、気持ち悪いだのと、言われがちな麗子像だけど、子供って、可愛いだけではなくて、こんな人間以前の本能をさらけ出す生き物だ。

それを誤魔化さず、正面から向き合って誠心誠意、表現したところが麗子像のすごさなんだ。

最近では奈良美智さんが描いている上目使いに睨みつけるような可愛さだけではない、こどもの本質をとらえた表現をされているのと、同じような苦しく、シビアな表現だと思う。

子供の本質を誤魔化さず、描ききることは大変苦しい作業だっただろうと想像する。

それも、愛があったからこそ描けたのだろう。

 

と、子供をもってみて初めてわかる麗子像であった。

 

子供が地球上最悪の生物であることの35の理由

 

 

 

 

七夕飾りの仙台光原社から帰ってきました。

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二年ぶりの仙台光原社は変わったところもあり、変わらないところもありました。

最初に気付いた変わったところは、

金魚が、でかくなってる!

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前の写真を探しましたが、なかったので、旧ブログの記事をリンクしておきますが、画像が小さくてよくわからないけど、明らかに金魚さん、大きくなっていました。
これも、光原社の優しい人達が日々お手をかけているからでしょう。

2012年7月8日の仙台光原社行きの記事

さて、今年の仙台光原社の外見はこんな感じでした。

表通りから。
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角の裏通りから。
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ツタが少し伸びたようですが、そんなに変わっていないですね。

私の展示のようすはこんな感じでした。

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きれいに展示してくださってありがとうございました。

お店を閉めたあとはこんな感じ。

これからお話合い、鹿児島弁で飲ん方に行く前にパチリ。

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やっぱり、仙台は涼しいでした。

お店のスタッフの方達が、今日は暑いですねーと、おっしゃってましたが、私は、全然涼しかったのです。

日頃暑さに鍛えられている自分の体が、誇らしくもあり、

涼しい仙台がうらやましくもあり。

 

やっぱりクーラーのいらない夜はちょっとうらやましいですね。

炭と薪を焚いて作った吹きガラスはどう違う?

梅雨明けしてから、ものすごく暑い。
今年は冷夏かも、などと言っていたがとんでも無い。

今年もきっちり暑い鹿児島である。

しかも南方で台風10号が発生しているらしく、南からの蒸し暑い熱気が、太平洋高気圧のへりを回って流れ込んでいるたまらん蒸し暑い暑い状態だ。

 

さて、私は明日から仙台市に行ってきます。

もちろん涼みに行く訳ではないが、鹿児島よりは涼しかろうと期待している。

なにせ、ピーチエアと、カプセルホテルという、ミニマムな組み合わせなので、荷物は最小限!なるべく汗をかかずに過ごしたいので、涼しいければ涼しい程よい。

という訳で、ネット関係の荷物も持って行かない事にしたので、行く前に光原社さんに出品する作品をもう少し、紹介しておこうと思う。

 

さて、今回の展示会から、薪と炭をガス併用で焚いた作品を出す訳だが、この薪炭作品には、大きく分けて3つのパターンがある。

 

一番目、これが目で見て最も分かりやすい作品。

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薪の灰を使い、泡ガラスにしたもの。

普通、泡ガラスにするには、重曹を入れるのだが、今回は灰を使ってみた。 重曹だと、均一な泡になって、きれいはきれいだが、面白みがない。

灰の泡だと、ランダムな泡になり、面白いのである。

実は灰で泡ガラスを作るのは以前にもやった事がある。その時は大きめの蓋物を作ったが、あれもなかなか面白かった。
今回はルリ色のゴブレットを作った。

2番め。

吹きガラスに銀箔を使った薪炭作品

こいつは違いがすぐには判らないかも知れないが、銀箔を使ったパターン。
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今までにも銀箔を使った作品を作った事はあるのだが、出来上がりの箔の肌合いがイマイチだった。 
 

ところが今回、薪炭ガラスだと、箔がガラス生地に完全になじみ、しかもピカピカしている。 
 

これは薪と、炭を焚いたことで、炉内が強還元状態になり、銀箔の銀がきれいに析出したのではないだろうか? 
 

こんなにきれいな箔の状態は、私はいままで、(他の方の作品を入れても)見たことがない。 
 

これからの発展が期待できる薪炭作品である。 
 

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3番目 
 

定番作品のシリカ質の変化 
 

最後に、もう光原社さんに送ってしまって、手元にないので、画像をお見せできないが、今までの定番作品が、薪炭で焚く事により、少々、肌合いが変わった点である。 
 

どう変わったかというと、なんかピカピカしているのだ。 
 

これは薪や炭に含まれるカリ成分が、ガラスのシリカ成分と反応し、表面だけがカリガラスのような状態になったのではないか? 
 

まさかそんな馬鹿な事が、と思われるだろうが、ガラス表面のシリカ成分が、水の中のアルカリ成分と反応して、いくらこすっても取れない、「水アカ」が着く事を考えれば、そんなに馬鹿な推測ではない。 
 

いや、そう推測せねば説明がつかぬ程、明らかに前よりピカピカしているのである。 
 

ま、そうゆうことで、あとはご自分の目で確かめていただきたい。 
 

私はヒコーキの関係で、明日は夜に仙台に着。 
 

翌日から、土日の26,27日は在廊予定ですので、ぜひお声をかけて下さい。 
 

それでは。 
 

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