ガラスという、不思議に透明な器が生まれた事の不思議もあるのだが、 今回は、薪と炭を使った吹きガラスを始めてしまった事による、燃焼の不思議の、訳のわからなさがメインの気持ちだ。

KTSさんの取材の補足を書いたが、もう一つ、今回のエムズギャラリーさんの展示会で説明しておきたい事があったのだった。

エムズギャラリーさんの葉書に、

「ガラスの謎に改めてとらわれてしまった。

シルクロードを渡ってきたグラスを、しげしげと眺め続けた人のように、

本当にわからない事だらけになってしまった。」

と書いたが、

ガラスという、不思議に透明な器が生まれた事の不思議もあるのだが、

今回は、薪と炭を使った吹きガラスを始めてしまった事による、燃焼の不思議の、訳のわからなさがメインの気持ちだ。

 

なぜ炭は炭素の固まりなのか、

木が炭素の固まりになる過程で、失われる木質ガスはどれほどのエネルギーなのか、

燃焼の為の空気は入れれば入れるほどいいのか、

それとも空気を入れず、強還元状態のほうが、ガラスはよく焼けるのか、

赤い炎と、白い炎のどっちがガラスの芯まで焼けるのか?

と、いう具合に、ギモンが次から次へと浮かんできて、もうすべてが訳わからなくなってしまった、

と、言う事を今回の葉書では言いたかったのである。

会場にいて、説明できたら良いのだが、今回は窯に火が入っているので、ギャラリーに詰められず、その辺の説明ができないので、ここで説明しておきます。

しかし!

訳が分からないが、確実に判る強みを吹きガラスという仕事はもっている事に気付いた。

吹きガラスの作業をしていて、棹の先のガラスをあぶっている手応えで、窯の状態を感じる事ができるのだ。

「あ、これはもう(ガラスが)柔らかくなってきているな!」

という手応えは、棹を回している力ぐあいで指先が微妙に判断できるのである。

つまり、吹きガラスという仕事は、窯の状態が判断できるゼーゲルコーンを棹の先に常につけている、

という常時、ゼーゲルコーン状態である。という事だ。

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これはつまり、

訳のわからん窯の状態を、

常に判断できるセンサーをもっているという事になる。

これは、すごい事ではないのか?

訳のわからん窯の燃焼状態を指先で判断できる!

という事なのだ。

 

むうー、すごおい事に気付いたのだが眠いのでこのへんで今日は終わり。

 
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「モリナガさんは、自然に囲まれた森の中で暮らす内・・・・」とありましたが、

観光バスに続いて今度はテレビの取材が来たりと、ブレイク寸前のようだが実は寸止めのモリナガですが皆さんお元気ですか。

私はこの所、休みなしで窯の前にいるので干上がっています。

さて、先日、KTSさんが、エムズギャラリーの展示会を取材して下さいました。

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KTSさんは何かとご縁があり、ありがとうございます。

今回、薪と炭を使った吹きガラス、という事で放送してくださったのですが、補足で説明させていただきます。

まず、「モリナガさんは、自然に囲まれた森の中で暮らす内・・・・」とありましたが、森の中にいるのは、子供の学校の関係で借りた山奥の家にいる時で、普段の吹きガラスの仕事は工房のある割と、住宅街の中でやっております。

何故か、私に会いに来た人は意外と、私が街中に住んでいて意外に思われるようです。

そんだけ森の中にいるように思われるのでしょうか?

嬉しい事です。

それから、「薪と炭を使って吹きガラス・・・」と、薪と炭だけ使って吹きガラスをやっているようですが、それだけでは温度が上がり切らないので、ガスと灯油も併用しております。

つまり、なんでも燃やしているのですね。

そのうち、天ぷら油や、バイオガスや、プラリサイクルや、水素ガスや、水蒸気爆発も使ってみようかと思っております。

以上、補足でありました。

マルヤガーデンズ、エムズギャラリーでの個展、明日までですので、お見逃しなく。

そうそう、エムズギャラリーさんがブログにアップしてくださいましたので、リンクしておきます。

エムズギャラリー2014年森永豊ガラス展

よろしくです。

最近いろいろありまして、観光バスが来たりとか。もう冷たい雨が降っていますね。

暑い暑いと言ってたら、きのうは冷たい雨に打たれて風邪を引きそうになりました。

夏場で在庫がなくなり、今必死でコップを作っております。

書きたい事はいろいろたまっているのですが、夜書こうと思っていると、ショーチュウ飲んで、バタリと倒れるように寝る毎日が続いており、夜書くのはムリなので、昼飯時に書いてます。

もう、9月5日の事なのですが、大阪芸大のみなさんが、工房見学に来てくださいました。

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U邑先生、ありがとうございました。

一番愛想がよかったのが、ウチの猫、クマち。

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みんなにナデナデされて大変ごきげんなようでした。
いつもなら、あんまり撫でられると、「フゥー!」とか怒り出して引っかくのに、
まさに、猫をかぶったように、おとなしく愛想がよかったクマちでした。

そして、みなさんが乗ってきたでかいバス。

ついにウチの工房も観光地みたいに観光バス横付けか!
と、変な期待をしてしまいましたが、残念ながら、でか過ぎて、ウチの戸口には入れませんでした。

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工房と小屋の記念写真を撮れるかと思いましたが残念。

今度はマイクロバスで来てくださいね。

もし、最低気温が30度を下回らなかったら、何と命名したら良いのか?熱帯夜はおおげさすぎたんじゃないかと思う

久しぶりに太陽光パネルを出して、小屋のバッテリーに充電した。

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今年の8月はものすごく天気が変に悪くて、

いきなり大雨が降る。

洗濯物を取り込む

と思ったらすぐに晴れてあれなんだったんだと。

と思ったら急に雨風が強まり、雷が鳴り出す、というまことに変な天気が多かった。

わたしも若いころは、と言っても子供のころだが

雷が鳴り出し、土砂降りになるとなんだか急に興奮して、

変なおどりを踊ったりしたものだが・・・・。

近ごろは、というともう50過ぎで、

なんだかもう気力もなく、ただ降る土砂降りの大雨をボー然とながめるだけになってしまった。

それにしても近ごろのあめは、

どしゃぶり、などと可愛いものではなく

何と言ったらいいのか、

どどぶり・・・・。

ですか・・

あとはみなさんご自由に命名してくだされ。

しかし、それにしても、「熱帯夜」

の命名はちょっと早まり過ぎたな、と思う。

可愛めに「温帯夜」くらいにしておけば良かったのだ。

だって「最低気温が25度以上の夜」でしょう?

そんなん鹿児島じゃ、8月はほぼ毎晩だ。

やっと近ごろ26度くらいになってホッとしているぐらいなのに。

これでもし、

最低気温が30度を下回らなかったら、「猛暑夜」?ってなるのか?

ひー

私、そんなんじゃもう生きる気力が湧いてきません。

せめてもし、

「最低気温が25度以上の夜」は「温帯夜」

にしておいたなら、「最低気温が30度以上の夜」が

「熱帯夜」という事になり、ま、少しは生きててもいいかな、という感じになるのだが。