一酸化炭素は燃える。

炭を燃やしていて、炭火の上に、ぽわぽわと、青白い炎が立ち上がっている時があるが、
あれは、ひょっとしたら一酸化炭素が燃えているのではないか、と思っていたが、
昔の資料を紹介して下さった方がおり、それによると、一酸化炭素はやはり燃えるものらしい。

そして、不完全燃焼だから、一酸化炭素が大量に発生する訳ではなく、普通に燃やしていてもけっこう一酸化炭素は発生するのだそうだ。
いやむしろ、低温時、250度から400度より、500度以上のほうが多く発生するそうだ。

 

CO Burnig C-5

であれば、豆炭アンカなどの低温での使用時は、あまり一酸化炭素は発生せず、ガンガンに炭を燃やしている時のほうが、
一酸化炭素は多く発生している、という事になる。

そういう事で、今年から、炭をガンガンに燃やしたい時は、薪ストーブに入れて燃やす事にした。
薪と、炭を交互に投入していくと、熾火が早くたまり、かなり暖かくなる。

一酸化炭素が燃えているところを、コマ送り動画にしてみた。
ぽわぽわと、燃えている。この時はあまり、青白くなく、赤みが強かった。

 

CO Fire20161214

最後に、その昔の貴重な資料を紹介しておきます。
教えて下さったS氏に感謝いたします。
昭和25年、1950年代の、炭が盛んに使われていた頃の論文なので、むしろ信頼性が高いと思います。

「固体燃料の燃焼に就いて」 燃料研究所 本田 英昌 (昭和25年6月21日)

豆炭アンカの暖かさはすばらしい。

以前に豆炭アンカを買う話を書きましたが、その後使用してみての話をちょっと書いてみます。

今年初めて炭火をつける。(そして品川アンカを注文した。)

実は最初注文するつもりだったところではなく、ミツウロコという会社のやつをアマゾンで購入しました。

安かったというのもあるけど、軍手や、トングがおまけで付いてくるらしい、というので。子供のときからおまけに弱いのです。(以前は、ライターや、火おこしまで付いてきた、とアマゾンのレビューにありましたが、私は軍手と、トングでした。それでもうれしいですね。)

さて、開けてみるとオレンジ色の袋と、アンカ本体が出てきました。
 

moj001

(豆炭は付いていません、別途買いましょう。)

オレンジ色の袋いいですね~、見た目があったかそうで良いです。

そして、アンカの表面にポツポツと小穴が空いています。
これは、どうやら、豆炭の燃焼をスムーズにし、立ち消えさせない為なのでしょう。
模様みたいで可愛いです。

さて、豆炭を起こして、アンカにセットします。
私は、薪ストーブに入れて点火しましたが、火おこし鍋に入れてガスコンロで点火するときは、十分に点火したことを確認しないと、あとで立ち消えして悲しくなります。

アンカに入れて、10分ほどして、うっすらと暖かくなって来て、それからしばらくすると幸せな暖かさがやってきます。
そして、驚異的なことに、その暖かさが、約20時間続きます。(個々の豆炭により、時間は違うようで、さすがに朝には少し下がりますが。)

湯たんぽですと、夜寝る前に入れると、朝には、ちょうど顔を洗えるぐらいの温度まで下がりますが、こいつは朝まで十分暖かいのです。
よって、朝起きてこいつを抱えて、コタツで、もいちどうたた寝すると気持ちいいです。(あまりしない方が良いとは思いますが、)

結論から申しますと、こいつは買ってよかったです。
湯たんぽだと、いちいち、冷めたお湯を捨てるのが、めんどいし、冷めた湯たんぽはちょっとさみしいですが、こいつは朝までの持続度が高いので、そっちで、まさります。

しかし、こいつを使うと、湯たんぽのいいところも見えてきます。

湯たんぽは、火を使わないので、絶対的な安心感がある。
湯たんぽは安い。
暖かさの質というか、伝わる熱の感じは、湯たんぽのほうが、幸せ度が高い。
灰を捨てる煩わしさより、冷たくなった湯たんぽの水を捨てるほうが、気持ち楽。
いろんな形の湯たんぽがある。特にこの足型のやつは一回でいいから履いてみたいですね。
シンデレラのお姉さんみたいに、きつくて入らなかったらどうしよう。

 

といったところが湯たんぽのいいところでしょうか。

ただ、灰を捨てる煩わしさ、については、ホームセンターなどで買った豆炭より、純正品の豆炭なら、ぽん、と捨てられる、らしいので、そちらを試してみないと何とも言えないところです。
私が買った豆炭は、灰を小箒や、ブラシで、掻い出さないと、きれいに取れなかったです。

しかし、とにかく、電気もいらないこのあったかさは、とても良いです。
キャンプなんかにも持って行ったら暖かい夜を過ごせそうです。
あ、でも一酸化炭素には気をつけないとですね。

*やっぱり一酸化炭素中毒には十分気をつけたほうがいいですね。いろいろ考えてみました。

(私がホームセンターで買った豆炭。)

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(純正品の豆炭。)