ルツボは大丈夫のようだ。

底にヒビの入ったルツボだが、ヒビは大きくならず、だましだまし使っている。

さすがに満杯にするのは怖いので、2分目ほど入れて、色壺で使っているが、大丈夫なようだ。

あと、2ヶ月、いや最低一ヶ月半、もってくれればいいのだが。

今年もまだ氷河期は来そうになく、それどころか例年より暑い夏が来るそうなので、早めに火を落として夏休みとしたいが、無理だろうな。

しかしながら、幸いにして今のところ、私らの所は、去年より涼しい日が続いている。

昨年の8月に、この辺の史上最高温度37・2度を記録したのだが、今年この調子なら、去年より涼しい夏になってくれるかも知れない。

油断は禁物だが。

で、最近は、気象庁のデーターを見るのがすっかり楽しみだ。

こんなふうに。

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平均気温を表す青線が、左側の去年のグラフと比べて、今年の6月は今のところ、21度を下回っている。(緑線、筆者描く)

このまま8月まで、この楽しみが続くといいのだが。

ルツボにヒビが入っている。

恐ろしい事にルツボにヒビが入っているのを発見してしまった。

ガラスを掻い出していたら、底にうっすらと筋が見えるので、まさかヒビではあるまいか?と、ビクビクしつつ全部掻い出すと、間違いなくヒビだった。

えー!今のこの時期に壺替えかよ!と、愕然となるが、いや待てよ、完全に割れている訳ではない。ように見える。

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今までの壺割れの経験から推して、これぐらいなら大丈夫であろう。と判断する。

ガラス屋を始めたばかりの初心な頃であれば、目を吊り上げて直ちに炉を緊急停止し、壺交換に入るとこだが、私もだいぶスれて、こすり切れているくらい経験豊富になってしまったので、「まあ、何とかなるなるさー」ってなもんである。

二本風呂なので、小さいとは言え、もう一本のルツボで作業できるし、この程度のヒビなら一日使う量だけ入れて、終わったら掻い出せば大丈夫だろう。
ヒビのおかげで、火も通りやすくなってガラス生地も柔らかくなるだろうし、と。

実は内心、火を止めてしばらくブラブラしたかったのだが、賢明な判断力に、怠け心が敗北したというところか。