長ーいモウソウ竹を四本結んで皆んなで立てる。
番線でケタをきびって、燃えるものをどんどん詰め込む。
更にケタを組んでいき、燃えるものを更にどんどん詰め込む。
更に、竹を周りにたけかけて、完成!
これでもかという程の量の、燃えやすい竹やら杉の葉っぱを大量に詰め込んだ櫓が見事に出来上がった。
これはもう、燃やすのが楽しみでしょうがない。
作っている人間も皆んな、ちょっと試しに火を点けてみたくてしょうがなかった。
がまん、がまん。
来年1月11日5時半に点火予定。
こいつはすごく燃えるぜ。
おんぼろ小屋で今日もコップを吹いている。
近ごろは子供も、サンタはパパとママ、日本語でいうと、とーちゃんとカーチャンだと、どここらから仕入れてきたらしく、あまり、むやみな要求も言わなくなったので安心である。
しかしながら一応、「サンタの声を聞いて、プレゼントを買っているのよ。」と、相方はゆってるようだが。
むやみにイルミとかはしないが、一応はいつもより、少し、ごちそうが並ぶ。
私はレーマー杯でワイン。つまみは回転焼き。
ワイングラスの台が、つけ足でなく、ブローフットのものを作ってみたら、意外に簡単だったので、これならブローフットのワイングラスも作れるんじゃないかと、作ってみたらなんとかできた。
一人で作るのにブローフットは意外と簡単にできるようだ。
特にガラス生地が硬いときは、ブローフットのほうが軽く出来ていいのかもしれない。
ただコイル状の紐を巻き付けるのが一人だと、ちょっと気を使う。すぐに冷めて紐が付かなくなってしまうからだ。
昔の人も緊張しながら作っていたんだろうな。
今の価格でどれくらいの値段で取引されていたんだろう。
そんな事を考えながら、回転焼きで飲むワインもなかなかなものである。
さて、今日はちょっと長文を書いてみようと思う。
山の家のロケットストーブの改造も一段落したし、吹きガラスの窯で、薪と炭を使う試みもとりあえず、一段落、という感じで、次の段階へ行く前に、薪、炭の燃焼で、今自分なりにわかってきたことを、まとめておきたい。
タイトルに「ロケットストーブの暖かさは?」と付けたとおり、実は山の家に作ったロケットストーブは、とても寒い日に、山の家全体の部屋を暖めるのは、ムリだった。
15畳以上の広さの空間で、床も壁も天井もスカスカで、隙間だらけなのだから当たり前といえば当たり前。
もともとロケットストーブの本にも、ある程度密閉された空間でないとロケットストーブには向いていない、(*1)と書いてあったので、覚悟はしていたのだが、とにかくロケットストーブを作ってみたかったかのだから、少々寒いのは自分は我慢できる。(やせ我慢。)
だが寒い冬の朝、学校に行く子供たちや、冬になると足先がしもやけになる相方の事を考えると、家の中は暖かくしておきたいのである。
で、ふと思いついたのが、フィードチューブ(焚き口の薪入れ部分)を鉄板製の薪ストーブにしてしまえば、直火で暖まるので、今よりずっと暖かくなるんじゃないか?という事だった。
それに鉄板製の薪ストーブは立ち上がりが早い。
(ロケットストーブはじわじわと暖かくなって来るので、寒い朝、学校に行く子供たちの為に部屋を暖めておきたいときはすごく早起きしないといけない。約、1,2時間はかかるか。)
もともと、山の家のロケットストーブは、フィードチューブ内で、ある程度薪を燃やすように作ってある。
ならば、フィードチューブを時計型ストーブなどの鉄板薪ストーブにして、今のロケットストーブをそれの煙道としてつなげてしまえば良いではないか?
つまり、こう。
いきなりの完成形でわかりやす過ぎるが、実はここにいたるまで、かなり苦労した。
自分では、こんな感じで、こんなもん楽勝でできるぜ。あっと言う間に完成さー。と、夕方から山の家に材料を持ち込んで、工事にかかり始め、よっし!夜には薪ストーブでポカポカさー。とにやにやしていたのだが、結局12時になっても、満足に燃えず、寒い体でフトンにもぐるしまつ。
原因は薪ストーブの煙突口をそのまま、ロケットストーブの焚き口(バーントンネル)に繋げようとした事。
鉄板薪ストーブの円筒形の煙道部が、狭くて、高さも高すぎ、空気の流れを遮断してしまい、薪ストーブからロケットストーブへのスムーズな空気のつながりができず、どんな焚き方をしてもロケットストーブに煙が流れず、家の中がケムリだらけになってしまった。もう目が痛い程。
で、新品のストーブを改造するのは気が引けたが、思い切って煙道部を取り外し、四角い穴を開けた!
そして新しくレンガでバーントンネルをL字に作り直し、耐火断熱レンガを加工。段差、ストレスのない、スムーズな空気の流れを作ってやる事にした。
鉄板薪ストーブとの隙間は粘土に灰を混ぜたモルタルで埋めてつなげる。
(右側がロケットストーブへの入口、奥が薪ストーブの煙の出口。L字の結合部を裏から見たところ。
点火時にはここから点火し、右側のバーントンネルへの炎の流れを十分に作ってやるとよく燃える。)
これでやっと燃えるようになったのだが、今度は燃え方に難あり。
薪ストーブの扉を閉めて、空気穴をいっぱいに開けて燃やそうとしても、すぐに火が弱くなって、しまいには消えてくすぶってしまう。どうしたらいいのか?
またまたいろいろいじるうち、扉を開けっ放しにしておくと、よく燃える事に気付いた。
しかし開けっ放しだと、煙が室内に逆流してくる。でも閉じたら火が消えそうになる。
こりゃどうしたもんかいのー、と座り込んで考えるに、どうも扉に付いている空気口だけでは、空気量が不足している。という事であろう、との結論に達した。
通常の薪ストーブの焚き方をしているのでなく、ロケットストーブに連結している→ロケットストーブは空気をたくさん吸う→今の扉に付いている空気口は狭い?→ならば空気口を広げてやれば良い。
こうして扉を半分にカットし、下半分を開けておくことで、ようやく安定して、燃えてくれるようになった。
カット位置を決めるには、扉を全開にした状態で、適当な板を上からシャッターのように降ろしていくと、煙が室内に逆流せず、きれいに吸い込まれてゆくところがあるので、その線でカットした。
上側の小窓にはガラス窓が付いていたのだが、どうやってもここは煙がくるくると対流する位置にあり、すぐにヤニで黒くなって見えなくなってしまうので、あとで鉄板を加工して窓にしてしまった。炎を見たい時は取り外して見られるように。
結果、ガラス窓がいらなくなってしまい、勿体無い事をした。
ま、とにかく、やれやれ、やっと出来た。
あー暖かい。
ロケットストーブは大変エコロジカルなストーブだが、欠点もある。
薪をしょっちゅう入れないといけない、暖かさの立ち上がりが遅い(ロケットマスヒーター型の場合)この2つが代表だと思う。で、今回、鉄板薪ストーブをつなげる事でこの2点がある程度、解決できた。
薪は径20センチ、長さ6、70センチぐらいのメガ薪も入るので、突っ込んでおけば世話はあまりいらなくなった。
(薪ストーブ奥からL字に作ったバーントンネル部。炎がロケットストーブ側に吸い込まれてゆく。)
立ち上がりの遅さも直火で暖まられる所が増えたので、ある程度は解消できた。
ただし、ヒートライザー直下のバーントンネルを十分に暖めてから、火をだんだんと、薪ストーブの扉付近まで、誘導して来ないと、普通の薪ストーブの焚き方にならない所が難点ではある。
そのかわりヒートライザーとバーントンネルが十分に暖まり、ストーブの引きが決まってくると気持ち良いように燃えてくれる。
こうなってくると、薪ストーブ内のどこで火を焚こうが煙は逆流することなく、ロケットストーブに吸い込まれてゆく。
そして、薪ストーブの底から、バーントンネルにかけて十分に熾き火を敷き詰めておくと、ススの出やすい杉などの薪もあまりススを出さずに燃える。熾き火の上でススが燃え尽きてしまうのだ。
この燃やし方は、先日あった地域のもちつき行事のとき、お年寄りの方が、薪かまどで煙をほとんど出さずに、実に上手に火を扱っていらっしゃるのを見て気付いた事だ。
この状態で空気をうまく導入し、ススを燃やし切るような燃焼をすれば、吹きガラス炉の更なる高温化も可能ではないだろうか。
そしてロケットストーブはヒートライザー直下のバーントンネル部が一番温度が上がる事も、先日の実験でわかったし、
これらを組み合わせて炉を作れば上手いこと行くかもしれない気が今している。
今回も前回、ホーロー製煙突を買った北海道、小樽の「新保製作所」さんの、薪ストーブにした。
名前がヒートエース。鉄板も厚めの長持ちしそうな薪ストーブだ。
このヒートエースの三面ガラス窓バージョンにしたかったのだが、人気らしく、納期が少しかかるようなので、前面扉だけ、ガラス窓のやつにした。
結果、前述したように、ロケットストーブに連結して燃やす私のやり方だと、丁度ガラス窓の高さのところで、煙が対流して、ガラス窓がすぐ黒くなってしまったであろうから、三面窓にしたら悲しかったかもしれない。
新保製作所さん良い会社です。ありがとうございました。
そして勝手に改造してごめんなさい。しかし性懲りもなく今度は床下空気導入口を、切り取った煙道部を使って作ろうと画策中です。
さて、お湯も湧いていい感じに暖まってきました。
最後に、ロケットストーブの本の中から、Q&A "火急”の質問部分を一部引用して、終わりとします。
長々と読んで下さってありがとうございました。
(*1 ロケットストーブ Rocket Stoves to heat cob bildings より引用)
Q1 ロケットストーブはどんな種類の建物も暖められるの?
A1 (前段略) 〜しかしロケットストーブは、様々な種類の金属製ストーブのように、さっと急速には熱を放射しないので、もしあなたが寒空の下、すきま風が漏れる、断熱効果のよくない家に住んでいたら、もっと放射熱を出せる、正面に立って体を暖められるような、他のバリエーションを考えたほうがいいでしょう。
Q2 ロケットストーブの設置に適さない場所とは?
A2 (前段略)〜木工所などの職場では、作業者はほとんど座っていません。こういう場所では、蓄熱する代わりに、たくさんの熱を放射するストーブを使って、ストーブの近くや遠くに移りながら、素早く快適な暖かさが感じられる方が良いでしょう。納屋のようなあまり密閉されていない大きなテントのような生活空間では、ロケットストーブの周りの土が暖められる前に熱を奪われてしまうので、直接ドラム缶の中で、薪を焚き、熱を放射できるストーブとか暖炉の方がいいでしょう。
ついに!というか、とうとうここまで来たかという程、超簡単なロケットストーブを作ってしまった。
いや、「作る」という言葉も大げさ過ぎる。
ただ缶の中に煙突を突っ込む、だけである。
外で作業をしていてアラレが降り出し、あまりの寒さにそのへんにあったペール缶に薪を突っ込んで燃やしていたのだが、下に穴を開けていないので、よく燃えない。
そこでふと思いつき、余っていたステン煙突をナナメに突っ込むと!
注意!
煙突を突っ込む時、絶対に煙突を覗き込みながらしないで下さい。
ヤケドします。
急にすさまじく燃え出した。
もうびっくりするほど燃えるのだ。
すさまじい勢いで煙突が火を吸い込み、赤い炎がまさにロケットの発射のようにゴウオーと音を立てて吹き出す。
不用意に覗きこむと顔をヤケドをするオソレがあるだろう。
煙突をナナメに突っ込んだ事で、底に隙間ができ、そこから空気が勢い良く(薪の間を通って)吸い込まれる事で、このように強烈な燃焼が起きたのだ。
さらに吸い込まれる空気は、燃えている熱い薪の間を通る事で暖められ、効率よく燃えるのだろう。
とにかく、すごい!の一言である。
こんな単純な事をどうして誰も思いつかなかったのだろう。
ガソリンスタンドでペール缶をもらってきて、ホームセンターで煙突を買ってきて突っ込むだけである。
お金が勿体無い、という人はモウソウ竹の節を抜いて、突っ込んでもいいだろう。
効果の程を見るには十分だ。ペール缶の底に穴を開ける必要もない。とにかく加工は一切必要がないのに、これだけ劇的に変わるのだからビックリする。
ぜひ騙されたと思って、一回やってみてほしい。
ちなみにロケットストーブのマニュアル本に出てくる「デトロイタス」製のポケットロケットは、元祖、単純構造ロケットストーブだが、それでも、穴を開けたり、とかの加工はしたようだ。
絵で描くとこんな感じ。
私のロケットストーブ、「私の」というのもおこがましい気がするが、
最後には煙突の根っこ部分が真っ赤になってきた。
これはつまり、ロケットストーブの燃焼はバーントンネル部分の、空気を取り込みつつ燃焼して、排気されていくヒートライザー直下が一番温度が上がると言う事の証明だ。
そして、燃えている薪の間を通り、空気が暖められてバーントンネルに向かうと言う事は、一次空気がすでに暖まっているので、更に良い燃焼を生む事になるんだな。
実に上手い具合にやっている。
完全燃焼に近い燃焼をするというのもうなずける。(竹や杉などの油分の多いものはさすがにススが出るが。)
これをうまく利用すれば高温の炉の設計もできるのではないだろうか。
このやり方は構造が超単純なだけに、ロケットストーブの燃焼のしくみを捉えるのには最適であった。
外で、寒い思いをしながら作業している人にぜひ試みてほしい。
ペール缶でなく、ドラム缶ならば更に暖かいと思う。
ついでに動画もつけてみた。短いのでまあ見てくんさい。
「デトロイタス」〜道路脇などに廃棄された車・車の部品などの山。私たちの車社会・移り気な消費社会の残余物。
追記 その後、ステンレス缶と、厚め(肉厚5ミリ、内径110ミリ)の鋼管で同じ事をやってみたが、なかなかうまくいかなかったので、理由を考えるに、・・・
ロケットストーブの点火の絶対条件。A necessary reguirement of RocketStove ignition
今年から吹きガラス窯で薪と炭を焚いているが、近ごろやっとパターンが決まってきたようだ。
最初の頃はやみくもに焚いて、ススとケムリが出るばかりで、ずいぶん無駄も多かったが、少しは賢くなった。
さて、まず、朝一番にダルマの底の灰をかき出し、窯前を掃除する。
そして、小ダルマに炭を1,2本投入。
それから大ダルマに細めの薪を一本投入。余熱で窯内は十分熱いので、しばらくすると薪がくすぶりだす。
そのケムリは小ダルマに流れて、小ダルマ内できれいに燃焼してしまう。
大ダルマの薪が燃え尽きて熾き火になったら、次の薪を投入。またケムリを出して小ダルマ内で燃やす。
そうやって、繰り返し薪を燃やすうち、大ダルマ内では、大量の熾き火ができる。
その熾火を長い火箸でつかんで小ダルマに移動してまた燃やす。
こういう感じの繰り返しで、ガスバーナーはごくごく絞っていても、小ダルマ内は高温を保つ事ができる。
熾き火は大量にできるので、小ダルマに入りきらない分は、ペール缶に入れて蓋をすれば酸素がなくなり、消し炭ができるので、それを家の火鉢で使用する。
このように、何というか、吹きガラスの仕事をしつつ、炭作りもできるというパターンが形成されつつあるのが、何かいい。
かっこ良く言えば、「カーボンニュートラル」な、炭素固定をやっているわけだ。
更に、このパターンでいくと、小ダルマ内がケムリが自燃するほど熱くなれば、ガスを止めても無煙炭焼き窯ができる。
温度が下がればまた適宜、小ダルマに大ダルマの熾き火を移動させればすむ話である。
これからの課題としては、ススの出やすい油分の多い杉や竹を入れすぎると、黒いススのケムリが出る事だ。
だが、逆に、このススを完全に燃やしきる事ができれば、
更なる薪ガラス炉の高温化が出来る筈だと思っている。
まあそういう訳で、薪を燃やしつつ、リサイクルグラスを熔かして、ルネッサンススタイルのワイングラスなど、作っていると、古(イニシエ)のマエストロになった気分で仕事ができて大変気分が良い。
さて、ここからは、まあ宣伝だが、
このワイングラスは、ただ今開催中の、鹿児島市のシーズギャラリーで展示しているので、気に入っていただけたら、お買い求め下されば幸いである。