ロケットストーブの点火の絶対条件。A necessary reguirement of RocketStove ignition.

ちょっとなめていると手こずって、なかなか火が点かない事のあるロケットストーブ。
焚つけが湿気っていたり、足りなかったりすると煙ばかり出て、点かないことがたまにあります。

そこは普通の焚き火と同じですが、ロケットストーブを点火する時、これは絶対、という条件がある事に、今まで、何回もレンガを積んだり、また崩したりと、私、体を使って来て、やっと確信が持てた事があります。

それは、

「ロケットストーブの点火は、バーントンネルのなるべくヒートライザーに近い所で点ける事!」

The ignition of the rocket stove can be turned on in the place near as possible to a heat riser of the barn tunnel!

です。

そろそろ落ち葉がたまってきたので、簡単ロケットストーブで、ごー、と行こうぜ。と、

手近にあったステン缶に、鋼管(肉厚5ミリ、内径110ミリ)を突っ込んでみましたが、全然煙突が吸い込んでくれません。

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「あれー?」

しかし、ぐりぐり場所を変えたり、レンガを底に置いてスキマを作ってやったりしているうちに、急に「ゴー!」と来ました!

(この煙突ツッコミロケットストーブは、火が点いている缶に突っ込むと、本当に急にゴー!と来ますので、絶対に、顔を煙突出口から離しておかないと、ヤケドします。燃え方が、急に全く別物、になる感じです。もちろん覗きこんでもいけません。ロケットの噴出口を覗くようなものです。)

最初、どこがいけなかったのか?

そうです、火種の無い所に、煙突を突っ込んだのがマチガイでした。

つまりロケットストーブ用語!?で言うと、

「点火時にはヒートライザー下部に火種がある事」

この場合、鋼管の煙突がヒートライザーに当たり、バーントンネルは、しいて言えば、煙突下部のスキマ付近に当るでしょうか。

要するに、火が燃えている所に煙突を突っ込んでやると、ロケットストーブの強烈な引きを生む事が出来るのでした。

で、もう一つ今やってる実験が、

「どうやったら、日本式かまどに負けないお湯の沸かし方ができるか?」というのをやってます。

実は日本式かまどは元祖ロケットストーブのようなもので、大変効率の良い、お湯の沸かし方ができます。

土で出来た本体は、断熱体ですし、お釜の底にまんべんなく火が当るので、お湯が沸くのが早い。
しかも、羽釜だと、火がもれないようにピッタリと煙道にフタが出来る構造になっているので、更に熱を無駄にしてません。

更に、私はここが今一番ロケットストーブとして、悩んでいる点なのですが、

日本式かまどは、

「熾き火になってからが強い」

点です。

薪は直火もパワーがありますが、炭火になってからはまた別のパワーがあります。

質が違うというか、C(炭素)だけが燃えている状態(炭火)(熾き火)

と、H(水素)とC(炭素)の結合物が燃えている状態(火が燃えているとき。)

しかも木により、いろんな結合状態があります。ススが多かったり、少なかったりするのは、炭素と、水素の結合状態の違いだろうと私は思っています。

で、日本式かまどは、この薪の燃え方の両方の、いいとこだけ、実にうまくいただいている。

直火でぐわーと、焚いた後は、熾き火でじっくり調理する。など得意中の得意技です。

しかるに、ロケットストーブは、熾き火を利用する点では、かまどに完全に負けています。

せっかく出来た熾き火もバーントンネルにたまるばかり。

実にもったいない。

そうゆう訳で、こんなふうに、とりあえず鉄かまどで、鍋を覆って、湯沸かしの実験中。

2015910b

バーントンネルは、レンガ三枚分ありますが、点火の時は、一枚だけにして点火します。(重要)

「ロケットストーブの点火は、バーントンネルのなるべくヒートライザーに近い所で点ける事!」

The ignition of the rocket stove can be turned on in the place near as possible to a heat riser of the barn tunnel!

火が安定してきたら三枚に伸ばして、薪の乾燥と、乾留、という、ヒートライザーの役目を、十分果たせるようにします。

あ、それから最後に、もう一つ必要なもの、それは

「火吹き竹」

です。

ロケットストーブの点火の時、これでフー、と吹いてやると、まるで、魔法の扉が開くように、急に火が吸い込まれてよく燃え出します。

それは普通の燃焼が別物、ロケットストーブ燃焼、になる瞬間で、いつもちょっとドキッとします。

火吹き竹で、熱い炎をヒートライザー直下に送り込むので、急にロケットストーブ燃焼が起きるのでしょう。

息をフーフーしても良いですが、ここはアメリカ生まれのロケットストーブに対抗して、アジアの知恵、

火吹き竹をさり気なく使いましょう。

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bamboo pipe fire starter

北欧のメーカーにはこんなオシャレなのもありますね。

 

アメリカのアマゾンにはこんなのが。

Fire Starter- Blow Pipe Bellow アマゾンで69$

それにしても、ロケットストーブの熾き火、どうやったら有効利用できるのでしょうか?

どなたか良いアイディアがあったら教えて下さい。

“ロケットストーブの点火の絶対条件。A necessary reguirement of RocketStove ignition.” への2件の返信

  1. 着火時に煙突の温度を上げていれば良いのでは?
    周囲の温度と同じ状態では上昇気流が無いので、新聞紙1枚程度でも良いと思いますが
    煙突の中で燃やしておけば大丈夫だと思います

    羽釜の時は煙突を取り付ける部分をバネ状に巻いたモノを作ってあげれば、窯の中の
    炎が羽釜の底を回って排気されますので、まんべんなく底に熱が加わって早く温度が上がるのでは
    無いでしょうか?
    薪が燃焼して熾火になった時点で煙突を小さくするかしてゆっくり燃焼するように工夫を施せば
    面白いものが出来るかもしれなせんね!
    単なる思い付きで書いてますので、どうなるのか分かりませんが・・・

  2. 煙突を温めて引きを作ってやる訳ですね。
    貴重なご意見ありがとうございます。
    ストーブが冷え切っていて、
    着火時に煙が逆流する時には、かなり有効ですよね。

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