とうとう櫓を下げる。

もうかれこれ13年にもなるのだ。独立してすぐの頃に作ったガラス窯の燃料タンクの木のやぐら。

落差の圧で、バーナーを焚くのでなるべく高いほうがいいだろうと思って、廃材を利用して組んだ高さ150センチはある櫓だ。

しかしちと高すぎて、灯油のポリタンクを抱え、ハシゴに登って「よっこらせ」と給油するのも年のせいか腰がつらくなってきた。

ずっと雨ざらしで重いドラム缶を支えてきた櫓だが、木がボロボロになったのと、高さを少し下げたいのもあって、ブロックの上にドラム缶を乗せることにした。

2013317a

 

 

 

 

 

 

写真のボロボロになっているのが、解体して横倒しになっている木の櫓の脚の部分だ。

 

しかし木というのは案外と丈夫なもので、見た目ボロボロでも芯の部分はまだしっかり残っている。

あと10年はだいじょぶそうでもある。

13年かけて木の耐候試験をやったようなものであるが、外で雨ざらしでも、土の上に直接置かず、風通しのいいところなら、木も案外長持ちする。

また、杉などは湿気に弱いが、一ツ葉(イヌマキ)の木はハードな環境でも強い。

ブロック積みの台になってスッキリしたが、これはもう櫓とは残念ながら呼べない。

やぐらが無いと小屋としてはちょっとさみしいのだ。

 

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