某月某日、とうとう工房の温度が30度を切った。
朝など寒くて、夏の間は近寄りたくもなかった窯の火に手をかざしてしばらくじっとしていた。
ほんのそこら10度ぐらいの温度差なのに、人は暑い寒いとめんどくさいことである。
これから寒くなってくると吹きガラスの仕事は暖かくて最高の季節だ。
特に冷たいみぞれ混じりの雨の日は最高である。
今年から薪を焚いて作り出したので、焚き火をしながらガラスを作れるという、焚き火好きの私にとっては更に楽しみな季節になる。
早く冷たい雨の日が来ないかな。
おんぼろ小屋で今日もコップを吹いている。