デジカメになってからDM用の写真を自分で撮る事が多くなった。
ガラスの写真は難しくて、イメージどおりになる事はなかなかないので、撮った画像をすぐに確認できるデジカメは助かる。
しかし、誰かが、デジタルカメラでは、「空気感」は絶対出せない。
と、言ってて、確かになーと思う。
なんというか、ハイライト部や、黒いベタ部が、単純に潰れてしまって、なんの雰囲気もない感じはする。
今回の写真は、初夏っぽく、明るくしたかったのだが、ただ単に白くなってしまって少々心残りである。
そういえば山下達郎さんが何かのインタビューで、アナログからデジタルレコーディングに移行する時、大変な苦労をされたそうで、
デジタルだと、理想とする奥行きが出せない。とおっしゃっていた。記憶で書いているので、表現が違うかもしれないが、音が小さくなった時感じるアナログでのノイズは気持ちがいいけど、デジタルのノイズだとヒトは不快に感じてしまう、そうである。
写真で言うと真っ白な部分や、真っ黒な部分のザラザラとした、「ノイズ」から、人間は何かの情報を感じている、のだろう。
確かに人間の感覚はそれぐらい鋭敏だと思う。
だから、と言って、今回のDMの写真には空気感が無いからダメ。とか言ってたらもう間に合わないので、使うしかないのである。
幸いにして、吹きガラスは手作りなので、純アナログである。いわばデジタルの反対の極に位置しているのである。
と言う事で、やはり、現物を手に取っていただくのが、一番と言う事であろう。
(すいません。宣伝でした。)