山の家に行くと、やはりムジナが納屋にため糞をひっている。
どこから入るのか、とにかく恐るべき執念で、糞をひりに侵入してくるわからん生き物だ。
必ず同じところに、取っても取っても糞をする。
侵入経路の第一はふさいだが、また来たようだ。
このクソ野郎が!と怒るが、本当に糞野郎なのでどうしようもない。
どうやら、マキ風呂の横の薪置き場の隙間をムリクリネジ開けてまた入って来て糞したらしい。
このクソ野郎。
と怒りつつ、工房に帰ると、私の家の戸口でどこかの散歩中のイヌがしゃがんでうんこ中だった。
お前らすごいな。うんこはその為にひるのだな。と、納得してしまう。
泥棒が、侵入した家の中に、うんこをひり落としていく、
という話を、鬼平犯科帳や、時代小説で読んだが、つまりこうゆう意味だったのか。
意味というより、生きている証、の為のうんこ。
うんこも無駄にしない動物。
うんこを水に流す人間。