ふつうのプラ浴槽を薪風呂にできないだろうか?(東日本大震災の日に捧ぐ。)

当ブログに新しいカテゴリーを追加しました。
カテゴリーとはあんまりこなれていない言葉なので、ピンと来にくいですが、ブログの記事の分類項目の事です。
新項目は、「ふつうのプラ浴槽を薪風呂にできないだろうか?」です。
この項目でいくつ記事が書けるでしょうか?見ものです。

で、今日はまたそのような変な事の記事の一回目です。

しかしどうも近ごろ、吹きガラス作家のブログ、と言うより、変な発明家のブログになってますね。
私はどこに行ってしまうのでしょうか。

ま、さて、冬になるとお風呂であったまるのが楽しみですが、ウチの風呂は沸かし湯ではなく、ボイラーのお湯を入れるだけのプラ風呂なので、冷めるのが早いです。

なので、次々に入らないとお湯がすぐぬるくなり、足し湯を大量に入れないとあったまりません。

しかしながらウチの子供どもは「今すぐ風呂に入れ!」といくら私が言っても、湯タンクコタツ(*注1)でぬくぬくするほうを選び、いまさら風呂でぬくもるのもメンドクサイや。というタイドです。

わたしもいちいち言うのもメンドクサイ。というか完全に不毛なので対策を考えます。

借りている山の家のほうは薪風呂なのでこれはものすごく冷めない風呂で、一回沸かしたら最後、下手したら翌朝も朝風呂が出来るほど冷めないので、私も「早く風呂!風呂!」などど無粋な事は一言も言わずにすみます。
言わなければ不思議なもので、子供どもも勝手に入ってくれます。
ま、こっちにはコタツがないからかもしれないですが。

で、プラ風呂を薪で沸かせれば冷めないので、無粋な事を言わずにすみ、粋なお父さんになれる訳です。こりゃすごい。

でもそのまま下から薪で焚けばプラなので、熔けてしまいます。当たり前だ。

じゃ、どうするか?

と、かれこれ一ヶ月近く考えておりましたが、ついにヒラメキました!

何か不燃性のオケようなものの中に炭火を入れて風呂湯の上に浮かべておけば良いではないか?よいではないか、と。

不燃性のオケようなもの・・・・と、ありました!
アルマイトの洗面器です。

今どきどこにも売っていませんが、ウチにはふつうにあります。

で、やってみました。

結果は!?

「次回で!」

などど無粋な事は言いません。

冷めにくくなりました。(体感的に)

けっこう寒い日に冷めにくかったので、効果ありです。

よっし!

図に乗って、次は、薪ストーブの上で熱くした石を、風呂に投げ込む(底に不燃性の板ようのものを敷いて)マタギ弁当風呂、作戦。
これはですね、説明が必要ですか。マタギがお昼にお弁当にする時ですね、熱いお味噌汁も飲みたい、と。だが、マタギは軽装なので、余計なものは持って行かない。そこで焚き火を起こし、石を焼いておく、と。それからアルマイト弁当の蓋に湧き水を入れ、味噌玉(味噌の中に、カツオ節、ネギ、昆布、ニンニクなどを入れ、玉状に丸めて携行する)を溶かしこむ。
そして、石が焼けたら無造作にアルマイト弁当の蓋の中に投げ込む。と、しばらくしたらぐつぐつと煮立った熱いお味噌汁が味噌の焦げる香ばしい匂いとともに出来上がる。という、ほーなんつーかっこええべー、うんまそーだべー。というのを真似したい作戦です。

そんなんでお湯がホントに沸くの?と思われるかも知れませんが、沸きます。

吹きガラスをやっている人なら経験ありでしょうが、巻き取った熱いガラス種をバケツの水の中につけておくとグラグラとお湯が沸きます。でもこれを弁当でやると、尖ったガラスのカケラも食す羽目になるので、不可ですね。(ちょっと吹きガラス作家らしくなりましたか。)

次に、ロケットストーブの吸気と排気を、水陸両用車のごとく、長く伸ばして、ユニットごと風呂桶に入れて沸かす、(ロケットユニット風呂作戦)。

とか、もっと背の高いラーメン寸動ようなものの中で、ちゃんと炭を焚いてみる、(ラーメン寸動作戦、)などを実行したいと思います。

なんで、そこまでして薪を使いたいのか?ち、言いますと、

私は化石燃料を使う事にもう飽き飽きしているのです。ガラスを作る事で、普通の人が使う分の一生分以上の量を使ってきましたし、これからもこの仕事を続ける限り使わないといけません。

ですが、まだ薪だけではガラスを熔かす温度に持っていくのは困難です。
なのでせめて家庭で使う分くらいはなるべく、自給していきたいのです。

石油にしろ、電気にしろ、大きなところ、から、下々に流れてくるエネルギーは、便利ではありますが、その反面の犠牲を伴っています。

何にせよ、必ず、いい事があれば悪い事もあるのです。

特に最近の電力会社の無軌道、悪モラルぶりにはうんざりです。

川内原発の再稼働停止の訴訟をめぐり、最近、「九電がスラップ訴訟を起こすかもしれない」という話が流れ、再稼働阻止の仮処分申請をしていた人達の何人かが、申請を取り下げました。

スラップ訴訟とは、大企業や国などの大きな力を相手にした住民訴訟などで、被告の国などがカウンターをかます訴訟です。恫喝、報復、巨額の損害賠償を請求する事などで、住民側を黙らせよう、という事ですね。

今回の仮処分申請では、川内原発の再稼働が遅れた場合、一日あたり巨額の損害が生じるので、それを請求する、ついては訴訟人たちにお金を準備しておくよう、裁判所が命令を出してくれと、九電が言い出し、「あいつらならやりかねん」と心配した何人かの人達が仮処分申請を取り下げました。

このように我々が首根っこを抑えられた羊のように黙りこんでしまうのは、所詮自分たちでは何もできないただの消費者としてしか捉えられていないからです。

便利さを武器にとんでもない高飛車ぶりに到達したものです。

もはや、企業倫理とか、「人としてどうなの」とか言っても不毛です。

ですが、最後にこれだけは言っておきます。

「人を幸せにできないインフラはインフラではありません」

いらないのです。とゆうかいたら迷惑。

インフラという言葉もこなれた言葉ではないので、言い換えると「社会支援基板」。
うーんイマイチこなれないですが、インフラとは国民福祉の向上と国民経済の発展に必要な公共施設を指す。のです。
もっといい言葉を考えましょう。

 

最後に、仮処分申請の記事と、スラップ訴訟のウィキペディアを引用しておきます。

くしくも今日は東日本大震災の日でした。

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巨額賠償恐れ仮処分申請から離脱 川内原発再稼働差し止め

九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働差し止めを求めた仮処分申請で、周辺住民ら23人のうち約10人が申し立てを取り下げたことが17日、弁護団などへの取材で分かった。仮処分が認められても、本訴訟で敗訴すれば、九電が再稼働の遅れで生じた損害を賠償請求できるためで、こうした仕組みの見直しの是非が議論になりそうだ。

仮処分は昨年5月、川内原発の運転差し止めを求めている原告団のうち、鹿児島、熊本、宮崎3県の計23人が鹿児島地裁に申し立てた。

仮処分が認められた場合、再稼働は遅れ、現在続いている運転差し止め訴訟で住民側が敗訴すれば、九電は仮処分の申立人に損害賠償を請求できる。

九電は仮処分の審尋で「再稼働が遅れれば、1日当たり約5億5千万円の損害を被る」との準備書面を提出。申立人が賠償に備えて担保金を積み立てるよう命じることを地裁に求めた。地裁は命令を出していないが、住民側の弁護団が申立人に賠償請求の可能性を説明した結果、約10人が申し立てを取り下げた。

仮処分の審尋は既に終了、弁護団は早ければ2月にも決定が出るとみている。

2015/01/17 13:43 【共同通信】

スラップ訴訟(ウィキペディアより)

スラップ(英: SLAPP、strategic lawsuit against public participation、威圧訴訟、恫喝訴訟。定訳はないが「市民参加を排除するための戦略的訴訟」というのが語感に近い。)は、訴訟の形態の一つ。大企業や政府などの優越者が、公の場での発言や政府・自治体などの対応を求めて行動を起こした権力を持たない比較弱者や個人・市民・被害者に対して、恫喝・発言封じなどの威圧的、恫喝的あるいは報復的な目的で起こす訴訟である。

(*注1)湯タンクコタツとは?

湯タンクコタツとは、コタツの熱源を電熱器などに頼らず、薪ストーブなどで沸かしたお湯を市販のポリタンクに入れ、コタツの熱源とする大変エコロジカルなコタツである。

火や電気を使わないので、火災の恐れが無く、安心して使用出来る。
しかも費用は最初のポリタンク代だけで、お湯さえあればずっと使用出来る。

湯たんぽを使っている人なら、お分かりだろうが、その暖かさはまさに天上のベッドと言う他ない程の気持ちよさ。
じわじわと足を暖める至福の時は味わった人しか分からない。

伝説のビートニクス詩人、ナナオサカキ氏が遊びに来た時、ホットカーペットに座っていただいた。冬だったので、寒かろうと思ったのだ。
しかし座るやいなや一言「これはどうして暖かいのだ、私はいらない。」

あれは震災前だった。

お湯タンクコタツを使いはじめる前だ。

せっかく暖かくしておいたのに変な人だな。とその時は思ったが、今ならそのホットカーペットの暖かさの不自然さがわかる。

なんか、電熱器の熱というのはジンジンして気持ち悪いのだ。

お湯の暖かさとは質が違うというか。

ま、とにかくやって下さる事をおすすめする。

ちなみに、お湯タンクはホームセンターのアウトドアコーナーなどで売っている、ポリタンクで良い。10リットル入りのが、冷めにくく、コタツに入れても邪魔にならないので、おすすめである。フタが広めの方がお湯が入れやすくて良い。

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