吹きガラスをやっていて、肩やら腰を痛める人は多いようである。
特に一人で作る人は、無理をするせいか持病レベルで、腰痛、肩こりになるようだ。
特にワイングラス。あれの細脚のやつは飲むのも肩が凝るが、作ってみると更に肩が凝る。のみならず、腰にもくる。
そういう事で、あまり肩の凝らないワイングラスを考え中だ。
肩を凝らせたくないのなら、コップで飲めばいいではないか、とも思うが、それもよしだが、たまにちゃんとしたワイン、
酸化防止剤などが入っていないワインが手に入ると、宙に浮かせて、眺めながら楽しみたいものだ。
バロック時代のレーマー杯、ルネッサンス期のイタリアのグラスなどの古いものは、安定していながら気品をもっていて、よいデザインだと思う。
それに代わって、今のワイングラスの主流の、折れんばかりの細脚は、いったい、いつから出てきたのだろうと思う。
確かに、職人としては技術的に誇ってみたく、作ってみたいデザインかも知れないが、その細脚ワイングラスには似合わない、気さくで、美味しいワインもあるのだ。
そんなワインに合うグラスを作ってみたいものだ。