ルツボを再利用して薪ストーブ。Rocket Stove with Recycle Melting Pot .

薪がいっぱいあるので、薪ストーブをまた作る。

今度は、吹きガラスで使うルツボ(ジャパン壺)を再利用して作ることにした。

吹きガラスのガラス種を熔かす壺は、一回冷ましてしまうとヒビが入りやすくなるので、2,3ヶ月連続して使ったら、新品に取替える。

なのでウチには使用済みルツボがたまる。

人にあげると喜んで貰う人もいるのだが、それでも余るので、これを煙突として利用し、薪ストーブを作ってみた。

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こんな感じで、底を切れば煙突になるだろう。

で、出来た!

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今日のところは、セツメイを省くが、そのうち、まとめるつもりではあります。

やっぱり家の中に火があるのはいいな。

ルツボを煙道部に使った事で、ロケットストーブのような断熱煙突になり、よく空気を吸い込む。

薪ストーブは結局、ストーブ本体から、煙突につながるここの、エルボ(L字)部分が大事だと思う。

一番温度が上がり、ハードに使われるので、傷みも早い。

だから、この部分を耐火物で作っておけば、長持ちするだろう、というのも今回の狙い。

余談だが、ペール缶でロケットストーブを作る時、ステンレス製のエルボ管や、T字管を使うが、あれは耐久性はどうなのだろう。

ステンレス製だから鉄よりはましだろうが、一番温度の上がる部分だし、さらにそこを断熱するのだから、おそらくすぐに真っ赤に焼け、いずれはボロボロになると思うのだが。

しかもエルボまわりの断熱材は、バーミキュライトや、パーライトなどの、支持体がなければ形が崩れてしまう、粘性のない素材が勧められている。

これでは、ステンのエルボが、ボロボロになったら、煙道も崩れ、空いた穴からバーミキュライトなどがこぼれてきて、ロケットストーブとしての役目を終える事になる。

試しに作ってみて、たまにしか使わないのなら、それでもいいだろうが、日常的に薪かまどとして使うつもりなら、より耐久性のある素材で作っておけば、半永久的に使えるものが出来るはずだ。

もし、私が作るなら、パーライトに粘土を混ぜるか、粘土に、灰やおがくずなど、断熱性があり、つなぎにもなる素材を混ぜ、突いて少し固め、エルボがボロボロになっても、それ自体で固着しているように作りたい。

欠点は、重くなることだが、一人で持ち上げられない程にはなるまい。

あるいは、ステンのエルボのかわりに、発泡スチロールか、木材、あるいは乾いたバナナの茎、で煙道の型(中子)を作って、粘土を詰め込み、乾いてから、それらを焼き切ってしまってもいい。

それか、こんな土管を使うのも、面白いと思う。

でも値段が分からないんだな。だれか買ってみませんか?

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織田陶管有限会社

ホームページを新しくしました。2015年版です。

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最近、ニホンもきな臭くなってまいりました。
暗黒の2015年の幕開けかもしれませんが、皆さん何とかやるしかないですよね。
国というものは結局、民に犠牲や、理性や、強制や、税制や、自制や、協調性や、自粛性?を押し付け、自らは生き延びようとするツル性植物のような醜い姿なのが本来。その醜い姿に十二単のようにコロモを被ってカモフラージュしていたのがコロモを一枚ずつ脱ぎ捨て、あられもない姿を現しつつあるのが最近たまらん見苦しい、というか見たくないですね。

ということで!

ホームページをリニューアルしました。

たよりになるのは・・・・・・

{くらかけ山の雪}

でしょうか?

私は?です。

森永豊ホームページ私的な詩的吹きガラス

 

 

太陽光パネルはバッテリー上がりに効くか?

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油断してたら軽トラのバッテリーが上がってしまった。

ケーブルをつないでエンジンをかけようとしたが、停めた場所が悪くてケーブルが届かない。

そうだ!太陽光パネルをつないでみようかな。

と、天気もいいので小屋の屋根の太陽光パネルを降ろして、軽トラのバッテリーにつないでみる。

で、3,4時間日向ぼっこさせて、エンジンかけてみたら、あっさりかかった。

すごいな太陽光パネル、すごいぞ太陽光エネルギー。

私のパネルは一枚15Wのが二枚、たしか、二枚で一万少し超えたかな?

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しばらく天気もいいようなので、も少しつないでおこう。

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今回のつなぎ方は、もう直につないだだけ。

レギュレーター(安定器)もなし。パネル=バッテリー。

こうゆう時はレギュレーターを通さないほうがいいと思うが。どうなんだろう。

ロケットストーブの二次空気について。と、ロケットストーブの過去。

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ロケットストーブに二次空気が必要か?
という問は、ロケットストーブ、特にマスヒータ型のロケットストーブを作った人は考えてしまうのではないだろうか?

二次空気を使った燃焼は要するに、発生した煙にもう一回、空気を送り込むことで、煙の出ないクリーンな燃焼をさせたいということだ。そのため、ストーブの炉壁内に空気道を作り、ストーブの熱で暖めた空気を送る構造の薪ストーブもある。

二次空気燃焼と聞くと、ストーブマニアは、まるで荒野に飛び出す青年のように、わざわざ複雑な空気道を苦労をいとわず作り、一人でにやにやしているものだが、さて、ロケットストーブの場合の二次空気はどうなんだろう?と、実はわたしもちょっと実験してみたりしてた。

きっかけは、山の家の囲炉裏内に、耐火断熱煉瓦を組んで、ロケット囲炉裏にした時かもしれない。

オープン囲炉裏状態の時は煙が部屋に充満し、目がシパシパして痛かったのがロケット囲炉裏にしたら、煙が少なくなり、窓を開け放って換気する必要もなくなったのだ。

もっとも焚く薪の量がかなり減ったのも一因だろうが、ロケット囲炉裏の強力な空気吸い込み力と高温燃焼のおかげで、煙が少なくなったのは間違いない。

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そこでこれならもしかして二次空気を入れたら、完全に煙をなくす事ができるんじゃないか、と期待した訳だ。

しかしながら、私のちょっとの実験の結果だが、今のところ大きな変化はない。というところだ。
これはまだ、いろいろやってみないと何とも言えないが。

さて、ところでこのロケットストーブの二次空気について調べていたら、面白い記事があったので、紹介しておきたい。

ロケットストーブの前身にロレイナストーブというものがあったらしいが、それはアフリカなどの、薪が主燃料の国での、深刻な薪問題を減らす為に生まれたらしい。
室内で煙突なしで調理する事で、肺炎や、慢性呼吸器疾患になったり、燃料を節約するため、料理を生煮えのまま食して健康を損ねたり、さらにはウガンダの紛争地帯では、薪拾いに行って殺されたり、レイプされたりなどと、木が捨てるほどある日本にいては想像もできない薪問題というのが、世界にはあるのだと初めて知った。

そこで、国連がアプロヴェチョ研究センターという非営利組織に依頼して、出来上がったのが、ロレイナストーブというものらしい。

ところがこのロレイナストーブ、版築構造(ブータンの家屋の土作りの一階部分がかっこいいですね)で作ったため、熱を断熱せず、蓄熱してしまい、火の扱いに習熟した人が焚くと、今までのオープンなかまどの方が、薪が少なくてすんだという事に。

そこで、粘土におがくずを混ぜて断熱したりして、アプロヴェチョ研究センターの技術責任者、ラリー・ウィニアルスキ氏が開発したのがロケットストーブであるというのだ。

ロケットストーブにそのような深刻な過去があったとは、まったく初耳である。

興味のある方はウィキペディアを参照していただきたい。

アプロヴェチョ

さて、そのアプロヴェチョつながりで、ロケットストーブの二次空気について当のラリー・ウィニアルスキ氏が言及している文章があったので、引用しておきたい。

”ロケットストーブについて考えるに興味深い点を指摘しておきたい。二次空気は、いらない。
私は、暖められた二次空気を、ヒートライザー上部に入れる試みをやったが、煙の量や燃焼効率に顕著な改善は見られなかった。いずれにせよ、十分な量の一次空気が、燃焼ゾーンのトップにまで残っているのだ。
ここに空気を入れると温度をかえって下げるようである。将来的にはもっと良い機器を使ってテストしたいが。

ロケットストーブは、適正な量の燃料が入れられた時、理想的な一次燃焼のために実に上手く働く補助的な状況を作り出そうとする。

断熱された煙突が生み出す、増幅された引きは、炎に扇風機のようにたくさんの空気を送り込み、より熱く、力強い燃焼を生む。”

Larry Winiarski's Rocket Stove Principles
Dean Still, April 2002
 より、引用。

このあと、ロケットストーブの原則(10項目)という、また興味深い文が続くが、これについては、今後も考察していくであろうから、またの機会に。

追記 先ほどのアプロヴェチョのウィキペディアに、訳文はのっていた。

アプロヴェチョ ストーブ設計の10原則の項

鬼火焚きはファイアードラゴン、の巻。

さてさて、全国のパイロマニア(炎マニア)の皆さん。

お待たっせいたしもした。

1月11日に鬼火焚きの櫓についに点火いたしました。

しのごのいいません。写真を見てくいやったもんせ。

今回は少しだけいつもより、画像サイズ大きめ、写真多めで行きもんど!(鹿児島弁)

点火!
村の消防団も待機して、準備万端体制。
しかし、少々風が出て来た。
大丈夫か?

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燃える燃える。

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火の粉をまき散らしながら燃える燃える。上から灰が降ってきだした。

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そして辺りがすっかり暗くなる頃、ついにファイヤードラゴンがその姿を表した!

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かっけ〜!

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しかし、その勇姿も去り、ついに櫓が燃え尽きる。

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そして残った熾き火でお餅を焼く。でもまだまだ熱い!顔が焼けるかと思うほど。

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この後焼けたお餅を皆んなで少しずつちぎって食べ、今年の無病息災をお願いしました。

その後はお決まりの「飲ん方」

風邪気味だった私も鬼火焚きのおかげですっかり良くなったようです。

焼酎のおかげかも。

では皆さんまた。

*追記 今回のお餅の焼き方について「とんど焼き」に精通している、さる方から指導、が入りました。
この方は今回のお餅の製作者でもあります。
「そもそもこの餅は、手で持って焼くのではなく、竹棹のお尻を地面に突き刺して焼くのである。顔をヤケドしそうになりつつ、がまんして焼くのは、ばかちんのやることだ。そのためにわざわざ竹棹のお尻をナナメに切ってあるのに。
そもそも火がもっと弱くなって、完全熾き火状態になってから焼き始めるものだ。早く焼き過ぎだ。せっかくワタシがついたぷるぷるのお餅が、黒焦げになっちゃったじゃないの!」
と、お怒りでした。
正しいとんど焼きのお餅の焼き方がおわかりになられたでしょうか?
皆さんよろしくお願いいたします。