焚き火釜を自作する。

秋らしくなってきて、火が恋しい肌寒さになってきました。
葉っぱが落ち、枯れ枝をポキリと踏むと、焚き火のはぜる音が聞こえて来るようで、
火が恋しくなります。

しかし、

落ち葉を集めて焼き芋、なんて昭和な風景は全く見る事もなくなり、
夕暮れ時に、どこからか落ち葉の煙の匂いと、お芋が焼ける香ばしい匂いが漂ってくる。
などと言う事も無くなりました。

寂しい事です。

昨今では焚き火をして煙を出すと通報される事もあるようで、
警察官の同級生が、「んな事で、いちいち電話して来るな!」と飲み会で怒っていましたが、
彼が何で怒るのかわからない人も多くなって来たのではないでしょうか。

そこで、焚き火好きの私は、「焚き火窯」を作りました。

いや、ま、焚き火をそこらへんにあったコンクリートブロックで囲っただけなんですが。

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焚き火の時、どうして煙が出るのか、というと、極端に言えば、不完全燃焼だからです。

では、どうして不完全燃焼になるのか?

それは、燃やす木や、葉っぱが完全に乾いていなかったり、燃える時の燃焼温度が低いからです。

では、どうすれば、なるべく煙の出ない焚き火ができるのか?

一番完璧なのは、バーナーを使って、煙を燃やし切ってしまうのです。

プロパンのトーチバーナーや、風呂釜用の灯油バーナーなどを使って煙を燃やしてしまうのです。

これは、ペットの葬儀屋さんなどが無臭火葬を請け負って、ペットの火葬をしてくださる火葬炉のしくみと同じです。

しかし、いちいち焚き火に、煙を燃やすバーナーを持ち込むのも相当手間です。

そこで、煙を少なくする次の案として、「なるべく燃焼温度を上げる。」手があります。

今回の「焚き火釜」はその為に作りました。

火を囲うと、コンクリートブロックからの輻射熱を得る事ができるので、燃焼温度を上げる事ができます。

よって焚けば焚くほど釜内の温度が上がり、煙の少ない燃焼になるはずです。

寒くなって来たので、焚き火くらいゆっくり楽しみたいですね。

以下は、私の記事中で、煙問題についての記事です。

燃焼と、煙について興味のある方は御覧ください。

1,薪風呂のレンガを積んでいると、警官が現れ、煙で一悶着。

「薪風呂のレンガ積み」

2,煙をなるべく出さないで燃やすにはどうしたらいいのか?

「煙の出ない燃やし方」

お金に糸目をつけなければ、いろいろ売っていますね。

あ、ピザ窯は、ドラム缶で自作したんだった。

またそれも書いとかないと、と思いつつ。

地元の情報誌に一文書きました。変な文になりました。

修行の旅を終えて故郷にガラス炉を築いてから、早くも16年が経ちました。

石の上にも3年と申し、長くかじりついていたら、そのうちなんとかなる、という意味であろうと思いますが、
16年かじりついていてもなんともならず、相変わらず手探りでなんとかやっている状態です。

始めた頃の、牧歌的な世の中と比べ、いろんな事が起きてしまい混沌とした世の中ですので、
手探りで丁度良いのかもしれません。

例えば、最初は作った作品をバッグに詰め、全国各地のギャラリーや百貨店をめぐり、冷たくあしらわれたり、逆に暖かく迎えられたり、とまさに、ザ、営業の日々。

ところが、最近はインターネットのおかげで、鹿児島からでも、自分で情報発信ができ、全国から注文が来ます。
もっとも、数が少ない割に種類が多い注文が多く、別な苦労があるのですが。

近頃、地元の燃料、炭や、薪などを使って、窯を焚く実験を始めています。
ガラスの窯は、高温を維持しなければならず、どうしても、化石燃料に頼らざるを得ないのですが、
化石燃料依存を、一回見直してみる事で、自身の周りの問題、田舎の過疎化の問題や、頼るべきエネルギーについて、肌感覚で、悩んでいけると思うからです。

今年初めて炭火をつける。(そして品川アンカという豆炭アンカを注文した。)

やっと鹿児島も涼しくなったなあ、と喜んでいたら、今度は急に寒くなってきて、もう体がびっくりして、呆然としている。

まるで、崖を流れ落ちる滝のような温度変化で、私は滝の流れに削られる石のようだ。いや、

石のように平然としていたい。

と静かに決意するのだが、体は言うことを聞かず、なんか太ももの辺りから本当にスースーするので、いいのか?とは思ったが、ストーブに火入れする事にした。

でも、まだ煙突掃除してないので、とりあえずは炭に火をつけ、ストーブに投入する。

やれやれ。

さて、

今年は寒くなるそうで、また、薪ストーブと、湯たんぽの世話になるだろうが、今年は新メンバーを導入する事にした。

誰かが、フェイスブックに投稿したのを見たのだが、品川アンカという、豆炭を入れるアンカである。

品川あんか【豆炭専用あんか】

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湯たんぽは大変心地よいのだが、冷めた時の情けなさは、如何ともしがたく、今年は湯たんぽのつなぎとして、こいつを使ってみようと思う。

豆炭を使うようだが、炭を入れても使えるのではないだろうか。

届いたら、(多分)レポートするつもり。

それにしても、「品川アンカ」とは、全く良いネーミングだ。品川、と付くと、なんか工場的安心感がして良いではないか。

そういえば、昔、桐灰カイロというのがあって、あれも妙に安心感がある名前だった。

今は、袋カイロのメーカーになっているようだが、昔は、葉巻のような棒状の炭に点火して、小さな弁当箱のような、今で言えばでかいスマホサイズのような、カイロの中に入れて、手を温めたものでした。

ついでに、まだないものか、と、アマゾンで調べてみたけど、白金カイロしか出てこなかった。

ハクキンカイロ ハクキンウォーマー スタンダード 1個入 【保温約24時間】

あー、これも昔使っていたな。袋カイロも便利だけど、これは暖かさが違うし、何回でも使えるからまた使ってみようかな。

でも気のせいか高くなったような。

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それにしても、おっさん、そのハクキンカイロは特別製か?でかすぎないか。

(そして豆炭アンカ使用してみてのレポートです)

豆炭アンカの暖かさはすばらしい。