地元の情報誌に一文書きました。変な文になりました。

修行の旅を終えて故郷にガラス炉を築いてから、早くも16年が経ちました。

石の上にも3年と申し、長くかじりついていたら、そのうちなんとかなる、という意味であろうと思いますが、
16年かじりついていてもなんともならず、相変わらず手探りでなんとかやっている状態です。

始めた頃の、牧歌的な世の中と比べ、いろんな事が起きてしまい混沌とした世の中ですので、
手探りで丁度良いのかもしれません。

例えば、最初は作った作品をバッグに詰め、全国各地のギャラリーや百貨店をめぐり、冷たくあしらわれたり、逆に暖かく迎えられたり、とまさに、ザ、営業の日々。

ところが、最近はインターネットのおかげで、鹿児島からでも、自分で情報発信ができ、全国から注文が来ます。
もっとも、数が少ない割に種類が多い注文が多く、別な苦労があるのですが。

近頃、地元の燃料、炭や、薪などを使って、窯を焚く実験を始めています。
ガラスの窯は、高温を維持しなければならず、どうしても、化石燃料に頼らざるを得ないのですが、
化石燃料依存を、一回見直してみる事で、自身の周りの問題、田舎の過疎化の問題や、頼るべきエネルギーについて、肌感覚で、悩んでいけると思うからです。

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