桜が咲きました

ソメイヨシノではありません。
うちの畑のサクランボの木の桜です。

今年は実がいっぱいなるかな。

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「子供より親が大事と思いたい」

は太宰の「桜桃」の冒頭と結部の言葉でしたね。

桜桃と書くとなんだかモモみたいでサクランボの感じがしないんだけど、太宰の桜桃はやっぱりサクランボと書くより「桜桃」オウトウ、のほうがいいですね。

 

「子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親のほうが弱いのだ。

桜桃が出た。

私の家では、子どもたちに、ぜいたくなものを食べさせない。子供たちは、桜桃など見たこともないかもしれない。食べさせたらよろこぶだろう。蔓を糸でつないで、首にかけると、桜桃は珊瑚の首飾りのように見えるだろう。

しかし、父は、大皿に盛られた、桜桃を、極めてまずそうに食べては種を吐き、食べては種を吐き、そうして心のなかで虚勢みたいに呟く言葉は、子供よりも親が大事。」

太宰治 「桜桃」結部より

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