ガラス窯の温度は温度では測れない熱度の問題なのだ

今度の窯は燃費がいいなあ。

と喜んでいたらなかなか温度が上がらず、ガラスが硬い。

エアーを強くしたり、二次空気の流入がよくなるようにファンを付けてみたり、ダンパーを開けてみたり、いろいろやってみるが、万策つきる。

温度が低いままだとガラス生地の表面に結晶化した膜ができてしまう。

「結晶」というとなんかきれいなようだが、実際は小麦粉を混ぜそこなった「ダマ」のようなもので、少ないと生地のテクスチャーにもなるが、多すぎると汚くなってしまう。

吹きガラスの生地でいろいろとトラブルが起きるときは「とりあえず温度を上げればなんとかなる」のは経験上わかっているのだが、今回は、温度を上げようと油を出してもススが出るだけで、きれいに完全燃焼しない。

これはもう窯内部のレンガの置き方や、ルツボへの火の当たり方が根本的に問題なので、もうどうしようもない。

あとはもう一回バラしてやり直すしかないか。と諦めかけたが、最後の手段、バーナーの向きを変えてみることにした。

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結果、まあなんとか普通に仕事できるレベルにはなった。

しかし、まだ「ダマ」が多いので、スキミしながらの作業になる。

キビシイ。

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