暖かくなってきたので、久しぶりに人吉の魚座民芸店にガラスの納品に行く。
定番のコップ、小さな一輪挿しなど、いろいろ。
人吉市という場所は不思議な所で、独特の文化圏を形成している。
町中いたるところある温泉。
急に出っくわす、美味しそうなお店(うなぎ屋とか、蕎麦屋とか、ラーメン屋とか、うどん屋とか、和菓子屋とか)
山に囲まれた土地柄のゆえ、林業が根付いており、本業仕様の道具を扱う鍛冶屋さんが、ちゃんと仕事をしている。
蒸留しないほうが、すごく美味しい日本酒になるのに、あえて米焼酎に蒸留して、無限のバリエーションを生む球磨焼酎文化を創りだしている不思議。
などなど、物好きな人々が住む町である。
亡くなられた先代の魚座民芸店の、ご主人が、
「ここの人達は目が肥えているから、良い物を出しなさい。」
と言われたが、まったくその通りで、町全体が物好きな気分、
のオーラをかもし出しているように感じる。
帰り、
いつものお気に入りの温泉に寄ったら、
あいつが、働いていた。
おいおい、お前働きすぎだろ、くまもん!