どうでもいいことが、ふと気になる事があります。
お釜の底はどこまで磨くべきか?
キャンプや、屋外炊飯で、薪で調理すると、鍋やお釜の底がススで真っ黒になるけど、昔の人はあれをピカピカになるまで、調理のたんびに磨いていたのだろうか?
という、どうでもいいことが、気になるのです。
答えは多分、
「人によるんじゃねえの?」
だろうけど、それはまあ、そうかもしれませんが昔は全て、薪もしくは、炭で調理していた訳で、どうしてもススがつく筈です。
どう磨いてもススを完全に取ることは難しいです。
ですから、きれい好きな人の鍋の底と、そうでもない人の鍋の底に違いがあるにせよ、標準的、一般的な鍋、お釜の底の黒っぽさの標準色。というものが、名前付きで存在していたのではないか?と。
まあ、どうでもいいちゃそうなんですが。
なぜ気になるかというと、ハリオ の土鍋というものが、ありまして、ふつうにガスコンロで、土鍋ご飯が炊ける、というものです。
薪ストーブでふつうにご飯を炊く。
それで、今年寒くなって、薪ストーブを焚いているのですが、この上で、ご飯も炊いてみようか、という。
で、朝、早起きして炊いてみました。
失敗して変なご飯になったら、家族の朝ごはんがおしまいですからここは慎重に炊きます。
で、まあ、炊けるんですが、ふつうに美味しいご飯が出来上がるのですが。
ふむ。
という。
それが、どうしたと。
「わざわざブログに書くほどの事なのか?」と。
なんだかいわゆる「奥歯にもののはさまったような、」感じですが、何を言いたいのか?というと、つまり、
・・・・「ふつうに炊けすぎて、面白くない。」
なんです。そうなんです。
ご飯が美味しく炊けるという、口コミで評判の「ハリオ 土鍋」で炊いたのだから、ガスだろうが、薪ストーブだろうが、普通に炊けるにきまっとるじゃないけ。
と。
土鍋の底全体に炎を当ててみよう!
で、私は何をしたいのかというと、
「もっと激しく炊きたい!」と。
えーと、勘違いする人もいるかもしれませんので、説明しますと、
この薪ストーブのベースは、新保製作所さんのもので、ちょっと改造してあります。
で、この手の鉄板薪ストーブの上部は、三連輪っかになっていまして、パカっと外せるのです。
外すとストーブの中が丸見えで、当たり前ですが、直火で、焚き火状態です。
賢い人はおわかりでしょうが、何の為にこうなっているかというと、外して、鍋や、窯や、ヤカンを置くと、直火で強い火力で焚けるのです。
置くもののサイズによって、輪ブタを何個外すか決める訳ですね。
全部外すと、バカッと大穴が空くという。
で、このような便利なものですが、私はめったに外しません。
なぜなら、直火で焚くと、底がススで真っ黒になってしまうからです。
つまり、「掃除がめんどい。」
ものぐさです。昔の人が聞いたら間違いなく怒られるはずです。
で、ハリオ 土鍋に戻りますが、さっきの画像でわかるように、炊く時に、土鍋の底しかストーブに接していません。
ちょっと火力的に弱い感じがします。
とはいえ、ハリオ 土鍋はガスコンロで、底に強火を当てて炊くように設計してあるので、薪ストーブでも普通にうまいこと炊けるのですが、私は、
「もっと炊いてみたい。」
つまり、薪ストーブの輪っかを外して、直火で激しく窯の底全体にほのおを当ててみたくなったのです。
そう!底がススで真っ黒になるのも厭わずに!
「やってみましょう!」
あ、ちなみに薪で焚く、直火が当たる前の、土鍋の底は、こんな感じです。
なんと!今どき珍しくも、「MADE IN JAPAN」と刻印してあります。そして、「HEATPROOF CERAMIC」なるほど、耐熱陶器と。
「さて、激しく炊いて」みましょう。
輪蓋を二輪っか外して、ハリオ 土鍋君をガバっとストーブに突っ込みます。
底が直火で炎に当たりますので、かなり効率がよさそう。
炊き始めは六時半ごろです。
どんどん薪をくべて自分もあったまりつつ、土鍋がわいてくるのを待ちます。
12分ほど経過。土鍋が沸点に達したようです。
さらに焚いて17分ほど経過。ぐらぐらと、お米のおねばが、大きな泡になって湧き上がって来ました。
ガスコンロだと、もっと早く湧いてくるのですが、今回、炊き始めが、朝、火の入っていない薪ストーブで、炊き始めたので、その分、時間がかかったようです。
炊きあがりは匂いでチェック!
さて、ここからが肝心で、目が離せません。
ほんの少し、底が焦げて、きつね色になった炊きあがりを目指します。
上の蒸気穴から、吹き出す湯気の匂いが、ほんの少し焦げた匂いになったら、ご飯の底が、ほんの少し焦げた証拠なので、火から下ろします。
さて!どうでしょうか?
ばっちりきつね色です。
これはもう今朝は卵かけご飯ですね。のりをかけて。
さて土鍋の底はどうなった?
さて、食べ終わって土鍋の底を見てみます。
おお、やっぱり真っ黒ですね。
ま、ご飯がおいしかったからしょうがないでしょう。
スチールウールで、ごしごしと磨きます。
きれいに、銀化したスス色が出てきました。心なしか、「MADE IN JAPAN」も誇らしげに見えます。
銀色のいぶし瓦を作るやり方といっしょな訳ですね。
いい色です。
銀ねずみ色。という感じでしょうか。
これからもっと薪で焚いたら色が変わっていくのでしょうが、
もうやりません。
やっぱりガスのほうが楽です。
黒くならないし。