さて、(続き) (前編はこっち)
タオルを取って席に戻る私の後から、男女二人組みの、お客さんやら、常連らしいおじさんやら、入ってくる。
12時近くなって混んできたようである。
(混み合っているとこで、爆汗したくないがなぁ・・・・)
と、思い悩むうち、素早くも、カツカレーが出てきた。
(いただきまする。)
(! うう・・・・・か・・・から)
「すいません! ごはん大盛りにしてもらってもいいですか?」
これはもう、ごはんで汗を押さえ込むしかない。
カレーをちょびっと食べて、ご飯を多めに食べ、残った辛い味は、水で素早く流し込もう。
しかしもうやはり駄目であった。
後頭部の汗腺が降伏したようで、決壊。
ダダ漏れである。
(タオル取って来て正解だった。)
「あんた、何食っても汗かくっちゃね。」
見ると、隣の男女組の男性も、しきりに頭をタオルでぬぐっている。
「しょーがなかろー」
同類発見!
ああ、世の中は広い。
しかし、狭い。
同じ現象が隣接して起きるとは。
なんだか、おかしくもなりつつ、照れくさくもあり、サービスのゆで卵を、そそくさとほおばり、お店を出る。
(次来た時は、ハンバーグ定食かな。)
おいしいお店であった。