シンプルなモールドの一輪挿し。
この生地で作るようになってから、モールドの筋が強くなったような気がする。
多分屈折率が少々変わったのかもしれない。
出来たての、この一輪挿しに最初ブーゲンビリアを挿してみたがあまり合わなかった。
やっぱり梅雨時にはツユクサが良く合う。
梅雨があけたらブーゲンビリアの似合う一輪挿しを考えよう。
おんぼろ小屋で今日もコップを吹いている。
ホームページを更新して、そば猪口の記事を書きました。
鹿児島市の「てぬか」さんにも、同じそば猪口を送りました。
手にとってご覧になりたい方は、行って見て下さい。
このそば猪口の生地を、リサイクル生地にするか、従来、私が使っていた生成り生地にするか悩んだけど、どうも、生成り生地のほうが似合うような気がする。という漠然とした理由で生成り生地で作る事にしました。
物事、決めにくい時は直感でいいと思う。
あとでまた変えたくなったら変えればよいのだから。
最近、ニホンもきな臭くなってまいりました。
暗黒の2015年の幕開けかもしれませんが、皆さん何とかやるしかないですよね。
国というものは結局、民に犠牲や、理性や、強制や、税制や、自制や、協調性や、自粛性?を押し付け、自らは生き延びようとするツル性植物のような醜い姿なのが本来。その醜い姿に十二単のようにコロモを被ってカモフラージュしていたのがコロモを一枚ずつ脱ぎ捨て、あられもない姿を現しつつあるのが最近たまらん見苦しい、というか見たくないですね。
ということで!
ホームページをリニューアルしました。
たよりになるのは・・・・・・
{くらかけ山の雪}
でしょうか?
私は?です。
近ごろは子供も、サンタはパパとママ、日本語でいうと、とーちゃんとカーチャンだと、どここらから仕入れてきたらしく、あまり、むやみな要求も言わなくなったので安心である。
しかしながら一応、「サンタの声を聞いて、プレゼントを買っているのよ。」と、相方はゆってるようだが。
むやみにイルミとかはしないが、一応はいつもより、少し、ごちそうが並ぶ。
私はレーマー杯でワイン。つまみは回転焼き。
ワイングラスの台が、つけ足でなく、ブローフットのものを作ってみたら、意外に簡単だったので、これならブローフットのワイングラスも作れるんじゃないかと、作ってみたらなんとかできた。
一人で作るのにブローフットは意外と簡単にできるようだ。
特にガラス生地が硬いときは、ブローフットのほうが軽く出来ていいのかもしれない。
ただコイル状の紐を巻き付けるのが一人だと、ちょっと気を使う。すぐに冷めて紐が付かなくなってしまうからだ。
昔の人も緊張しながら作っていたんだろうな。
今の価格でどれくらいの値段で取引されていたんだろう。
そんな事を考えながら、回転焼きで飲むワインもなかなかなものである。
台風19号、通称ヴォンフォンことスズメバチ君も何事もなく、過ぎ去ってくれた。
一時、900hpaまで、気圧が下がり、かなりな被害を覚悟したが、なんち事はなく、東シナ海、海上でまさしく雲散霧消してしまったようで、鹿児島の枕崎に上陸した時、こちらはそよ風ほどの風しか吹かなかった。
むしろ、沖縄あたりにいる時のほうが風が強かったという、変な台風であった。
多分、秋風がだいぶ涼しくなっていたので、秋風を吸い込んで、やる気を無くしたのだろう。
秋というのはそのように、人も台風も、静かにさせるものであろうか。
なんか思いつきで書いてるだけだが。
さて、福岡の風向さんでの展示会も中盤を過ぎました。
風向さんが、いろいろと写真を上げてくださっているので、見てください。
出来れば行ったほうがいいですね。
風向さん、ガラスの写真がかなり上手く、現物と、どっちがいいかと尋ねられると返事に窮します。
そのへんを確認する為にも、ぜひ行って下さい。
今回の展示会は、いつの間にか、「静か」さが通奏低音のようになっています。
思えば、生まれて初めてクマ素で展示会をした時、「森永君のガラスは静かなガラスである・・・」と紹介されましたが、本人としてはずいぶん、違和感を感じたものです。
なにせ、作っている時は、目を三角にし、息をゼイゼイゆわせながら、鬼のように作っているのです。
何人とも不用意に近づいたらいかんぞ、オーラを発しながら。
それで、出来たものが静けさを漂わせているとは、本人は大変、気抜けしたものです。
戦いの果ての静かさであるか。
と、納得したのではありますが。
もう彼岸も過ぎたから、これでやっと鹿児島も涼しくなったと余裕で仕事してたら、いやなんか暑くないか?と温度計見たら40度越えてて熱中症になりそうになった。
エムズギャラリーの個展も無事に終わって、少し気が抜けたが、次があるので、やっぱりずっと作っている。
相変わらず炭と薪とガスで焚いているのだが、だんだんコツもわかってきて快調である。
M'sギャラリーのK矢さんが、今回出したコップを触って「ツヤツヤしてますね〜」
とおっしゃっていたが、自分でも「なんか今までと違うなー」と思っていたので、人に気付いてもらえると嬉しい。
表面にもう一枚、膜があるような、感じがするくらいツヤツヤしており、手触りもなんか柔らかい。
多分これは想像だが、薪を焚いていて、薪に含まれるカリ成分が、ガラスと反応し、表面が釉薬がかかったような状態になっているのではないか、と思う。
ボヘミアガラスが、カリガラスの代表だが、カリガラスというガラスは、ソーダガラスや、鉛ガラスと比べ、融点が高く、キラキラしているのが特徴である。
昔見たことのあるカリガラスに、今回の薪ガラスは似た光り方をするように思う。
1000度を超える温度で、作っているのだから、そのような化学反応が起きていてもおかしくはないと、思うのだが。
梅雨明けしてから、ものすごく暑い。
今年は冷夏かも、などと言っていたがとんでも無い。
今年もきっちり暑い鹿児島である。
しかも南方で台風10号が発生しているらしく、南からの蒸し暑い熱気が、太平洋高気圧のへりを回って流れ込んでいるたまらん蒸し暑い暑い状態だ。
さて、私は明日から仙台市に行ってきます。
もちろん涼みに行く訳ではないが、鹿児島よりは涼しかろうと期待している。
なにせ、ピーチエアと、カプセルホテルという、ミニマムな組み合わせなので、荷物は最小限!なるべく汗をかかずに過ごしたいので、涼しいければ涼しい程よい。
という訳で、ネット関係の荷物も持って行かない事にしたので、行く前に光原社さんに出品する作品をもう少し、紹介しておこうと思う。
さて、今回の展示会から、薪と炭をガス併用で焚いた作品を出す訳だが、この薪炭作品には、大きく分けて3つのパターンがある。
一番目、これが目で見て最も分かりやすい作品。
薪の灰を使い、泡ガラスにしたもの。
普通、泡ガラスにするには、重曹を入れるのだが、今回は灰を使ってみた。 重曹だと、均一な泡になって、きれいはきれいだが、面白みがない。
灰の泡だと、ランダムな泡になり、面白いのである。
実は灰で泡ガラスを作るのは以前にもやった事がある。その時は大きめの蓋物を作ったが、あれもなかなか面白かった。
今回はルリ色のゴブレットを作った。
2番め。
吹きガラスに銀箔を使った薪炭作品
こいつは違いがすぐには判らないかも知れないが、銀箔を使ったパターン。
今までにも銀箔を使った作品を作った事はあるのだが、出来上がりの箔の肌合いがイマイチだった。
ところが今回、薪炭ガラスだと、箔がガラス生地に完全になじみ、しかもピカピカしている。
これは薪と、炭を焚いたことで、炉内が強還元状態になり、銀箔の銀がきれいに析出したのではないだろうか?
こんなにきれいな箔の状態は、私はいままで、(他の方の作品を入れても)見たことがない。
これからの発展が期待できる薪炭作品である。
3番目
定番作品のシリカ質の変化
最後に、もう光原社さんに送ってしまって、手元にないので、画像をお見せできないが、今までの定番作品が、薪炭で焚く事により、少々、肌合いが変わった点である。
どう変わったかというと、なんかピカピカしているのだ。
これは薪や炭に含まれるカリ成分が、ガラスのシリカ成分と反応し、表面だけがカリガラスのような状態になったのではないか?
まさかそんな馬鹿な事が、と思われるだろうが、ガラス表面のシリカ成分が、水の中のアルカリ成分と反応して、いくらこすっても取れない、「水アカ」が着く事を考えれば、そんなに馬鹿な推測ではない。
いや、そう推測せねば説明がつかぬ程、明らかに前よりピカピカしているのである。
ま、そうゆうことで、あとはご自分の目で確かめていただきたい。
私はヒコーキの関係で、明日は夜に仙台に着。
翌日から、土日の26,27日は在廊予定ですので、ぜひお声をかけて下さい。
それでは。