角花瓶2種 希少種 (エムズギャラリーさんに出すもの。) 

今、色壺に入っているのはラムネ色。

ラムネ瓶の色にしては濃いが、上に透明を巻くと丁度いい色になる。

最初下のほうにラムネ色を巻いたが、「あ、濃すぎたかな?」と思って、逆にしてみた。つまり、首にラムネ色、下の四角部分が透明である。

ところが、さまし窯から出してみると、そんなに濃くなかった。

意外といい感じである。

でもこれは一個しかない。

これがコインとか、切手とかだったら希少種で、ばかのように高い値段がつくのだが、作った本人が自らばか高い値段をつける訳にもいかず、残念。

希少と言えば、近ごろガラスの色原料を調べていたら、希少重金属が良く出てくるが、けっこう体に悪いらしい。セレンとかコバルトとか。

希少金属、つまりレアメタルだが、最近はますます希少になり、ガラスの原料価格もどんどん上がって困りものである。
特に「金」が高い。
もともと高いのだから、どこかの欲深な誰かが買い占めてとっくに市場から無くなっても不思議はない希少金属なのだから、まだ出回っているのがキセキなのかもしれない。

ちなみにウチにある希少食料、ポテチとか、甘いものとか、トマトとか、まれには削りたてのかつお節、などはあっという間になくなる。

  2015614a1

モールド花瓶につゆくさを挿して。エムズギャラリーさんに出すもの。

 

  

モールド花瓶につゆくさを挿して。ノーマルなのにフィルターがかかっているような梅雨の朝。

シンプルなモールドの一輪挿し。

この生地で作るようになってから、モールドの筋が強くなったような気がする。
多分屈折率が少々変わったのかもしれない。

出来たての、この一輪挿しに最初ブーゲンビリアを挿してみたがあまり合わなかった。

やっぱり梅雨時にはツユクサが良く合う。

梅雨があけたらブーゲンビリアの似合う一輪挿しを考えよう。

itirinzasi2015612a

エムズギャラリーさんに出品するもの。

  

エムズギャラリーさんに出品するもの。

4モールドの水差しとショットグラス。

モールドの数が少ないと、内側に光がたまる感じになる。

モールドを入れたグラスに、水を入れるとまた感じが違ってくる事に気付き、ガラスと水の屈折率の違いという事に思い当たるようになった。

モールドの型に入れる時に少々加減がいるが。

竹筒は吹きガラスの型に使えると思いますか?

頼まれて大きめのコップを作った。

こういうシリンダー型のグラスの場合、下半分だけでも型を作ると仕事がやりやすい。

 

 

11379282_1619633764990043_870673973_n

Instagram

で、このコップの型に何を使ったのかというと、「竹」である。

私は鉄型やら、木型やら、ブリキ型、それぞれ使うのだが竹をみるたんびに、

「こいつにいれてみたいものだ」と、
常々思っていた。

吹きガラス吹きにもいろいろいて、穴と見れば何にでも吹き入れてみたくなるタイプ、つまり型もの好きタイプがいる。

私の北海道の師匠がこのタイプで、彼はコンクリートブロックの穴に吹き入れて棹が抜けなくなり困っていたのを、おかしく思い出す。

二回目はちゃんと加減して入れて、かっこいいとっくりを作っていたが。

この穴と見れば何にでも入れたくなるのは、私の同級生にもいて、彼は校庭に掘った穴に入れていた。

何を入れていたのか私も思春期で未熟者だったので、よく分からないが、多分やはり、竿様のようなものであったのではないだろうか。

女子高生の走った汗のあとのとこがいいとか言っていたが、なにがいいのか未だに不理解千万である。

抜けなくなって騒ぎになったらわかったのかもしれないが。

ま、それはさておき。

竹形はこんなふうになった。

20155256amo

なかなか使えて、うれしい。

いろんなサイズの太さで試してみたいものだ。

内部はこのように、よく焼くと黒くカーボンが付いて、ガラスの肌がきれいになる。

2015526bmo

まあ、そうゆう事で、竹もなかなか吹きガラスの型として使えるのだが、ただ、欠点が2つほどあって、竹を水にずっと漬けておくと、アクが出るのか、すごい「腐った刺激臭」が出ること。
「柿渋」の匂いをご存じのかたがいらっしゃるだろうか?
まさにあの匂いといっしょの匂いである。ちょっと癖になりそうな。
このアクがあるから、竹はあまり虫に食われず強いのかもしれない。

2点めは、「竹は必ずしも完全な円形ではない」と言う事。
自然のものだからか、完全な円ではなく、楕円が多いようだ。
廻し吹きすれば問題無いだろう。

以上、竹型について。

参考になれば幸いである。

桜の中の和紙ギャラリー鹿児島のガラス作家五人展。

mo_2015444

毎年桜の咲く頃に鹿児島のガラス作家五人展をやることにして、はや7回め。
今までは、桜が散ってしまったり、まだつぼみだったりで、花と合わせる事が出来なかったのだが今年はどんぴしゃと桜と合った。

それにしても今年の桜はやたら蒸し暑く、曇りがちの日が多いせいか、温気に満ちて、ちょっと禍々しい程の迫力がある。

201544b

でもこのくらい迫力のあるほうが、ガラス作家展には合うように思う。

mo_2015441

と無理やり結びつけて、鹿児島のガラス作家五人展の宣伝。

ギャラリートークに内輪の人間以外誰も来てなくてどうしょうか?と思ったが、後からにぎやかになってホッとした。

展示会のほうもMBCラジオで宣伝したりしたので、なかなか盛況のようでよかった。

それにしてもラジオに出るというのは緊張する。
当日は朝からなにも手につかず、オロオロ、ウロウロするばかりで、無駄な事この上ない。

つくづく私はこうゆうのは苦手なんだなと思うのである。

mo_2015443

 

鉄型そば猪口 生成り生地 透明をホームページに追加しました。

ホームページを更新して、そば猪口の記事を書きました。

鹿児島市の「てぬか」さんにも、同じそば猪口を送りました。

mo_201512125

私的な詩的吹きガラスたち。

mo_201512121

手にとってご覧になりたい方は、行って見て下さい。

mo_201512123

このそば猪口の生地を、リサイクル生地にするか、従来、私が使っていた生成り生地にするか悩んだけど、どうも、生成り生地のほうが似合うような気がする。という漠然とした理由で生成り生地で作る事にしました。

物事、決めにくい時は直感でいいと思う。

あとでまた変えたくなったら変えればよいのだから。

mo_201512124

ホームページを新しくしました。2015年版です。

201512211as

最近、ニホンもきな臭くなってまいりました。
暗黒の2015年の幕開けかもしれませんが、皆さん何とかやるしかないですよね。
国というものは結局、民に犠牲や、理性や、強制や、税制や、自制や、協調性や、自粛性?を押し付け、自らは生き延びようとするツル性植物のような醜い姿なのが本来。その醜い姿に十二単のようにコロモを被ってカモフラージュしていたのがコロモを一枚ずつ脱ぎ捨て、あられもない姿を現しつつあるのが最近たまらん見苦しい、というか見たくないですね。

ということで!

ホームページをリニューアルしました。

たよりになるのは・・・・・・

{くらかけ山の雪}

でしょうか?

私は?です。

森永豊ホームページ私的な詩的吹きガラス

 

 

クリスマスとレーマー杯。

今年も、うやむやのうちにクリスマスが終わってやれやれ、だ。
DropShadow ~ 20141225c

近ごろは子供も、サンタはパパとママ、日本語でいうと、とーちゃんとカーチャンだと、どここらから仕入れてきたらしく、あまり、むやみな要求も言わなくなったので安心である。

しかしながら一応、「サンタの声を聞いて、プレゼントを買っているのよ。」と、相方はゆってるようだが。

むやみにイルミとかはしないが、一応はいつもより、少し、ごちそうが並ぶ。

私はレーマー杯でワイン。つまみは回転焼き。

20141225b

ワイングラスの台が、つけ足でなく、ブローフットのものを作ってみたら、意外に簡単だったので、これならブローフットのワイングラスも作れるんじゃないかと、作ってみたらなんとかできた。

一人で作るのにブローフットは意外と簡単にできるようだ。

特にガラス生地が硬いときは、ブローフットのほうが軽く出来ていいのかもしれない。

ただコイル状の紐を巻き付けるのが一人だと、ちょっと気を使う。すぐに冷めて紐が付かなくなってしまうからだ。

DropShadow ~ 20141225a

昔の人も緊張しながら作っていたんだろうな。

今の価格でどれくらいの値段で取引されていたんだろう。

そんな事を考えながら、回転焼きで飲むワインもなかなかなものである。

風向さんの展示会も、台風19号スズメバチ君も秋風に吹かれて。

台風19号、通称ヴォンフォンことスズメバチ君も何事もなく、過ぎ去ってくれた。

一時、900hpaまで、気圧が下がり、かなりな被害を覚悟したが、なんち事はなく、東シナ海、海上でまさしく雲散霧消してしまったようで、鹿児島の枕崎に上陸した時、こちらはそよ風ほどの風しか吹かなかった。

むしろ、沖縄あたりにいる時のほうが風が強かったという、変な台風であった。

多分、秋風がだいぶ涼しくなっていたので、秋風を吸い込んで、やる気を無くしたのだろう。

秋というのはそのように、人も台風も、静かにさせるものであろうか。

なんか思いつきで書いてるだけだが。

さて、福岡の風向さんでの展示会も中盤を過ぎました。

風向さんが、いろいろと写真を上げてくださっているので、見てください。

「工藝風向」

出来れば行ったほうがいいですね。

風向さん、ガラスの写真がかなり上手く、現物と、どっちがいいかと尋ねられると返事に窮します。

そのへんを確認する為にも、ぜひ行って下さい。

今回の展示会は、いつの間にか、「静か」さが通奏低音のようになっています。

思えば、生まれて初めてクマ素で展示会をした時、「森永君のガラスは静かなガラスである・・・」と紹介されましたが、本人としてはずいぶん、違和感を感じたものです。

なにせ、作っている時は、目を三角にし、息をゼイゼイゆわせながら、鬼のように作っているのです。

何人とも不用意に近づいたらいかんぞ、オーラを発しながら。

それで、出来たものが静けさを漂わせているとは、本人は大変、気抜けしたものです。

戦いの果ての静かさであるか。

と、納得したのではありますが。

20141015b

吹きガラスは化学反応を起こしながら作っているのだ!カリガラスへの挑戦なのだ。

もう彼岸も過ぎたから、これでやっと鹿児島も涼しくなったと余裕で仕事してたら、いやなんか暑くないか?と温度計見たら40度越えてて熱中症になりそうになった。

エムズギャラリーの個展も無事に終わって、少し気が抜けたが、次があるので、やっぱりずっと作っている。

相変わらず炭と薪とガスで焚いているのだが、だんだんコツもわかってきて快調である。

M'sギャラリーのK矢さんが、今回出したコップを触って「ツヤツヤしてますね〜」

とおっしゃっていたが、自分でも「なんか今までと違うなー」と思っていたので、人に気付いてもらえると嬉しい。

mo_20141011

表面にもう一枚、膜があるような、感じがするくらいツヤツヤしており、手触りもなんか柔らかい。

多分これは想像だが、薪を焚いていて、薪に含まれるカリ成分が、ガラスと反応し、表面が釉薬がかかったような状態になっているのではないか、と思う。

ボヘミアガラスが、カリガラスの代表だが、カリガラスというガラスは、ソーダガラスや、鉛ガラスと比べ、融点が高く、キラキラしているのが特徴である。

昔見たことのあるカリガラスに、今回の薪ガラスは似た光り方をするように思う。

1000度を超える温度で、作っているのだから、そのような化学反応が起きていてもおかしくはないと、思うのだが。

mo_20141012