吹きガラスでの失透生地はこんな感じ。

(仙台光原社、出品作品より。)

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吹きガラス、というかガラス全般であるが、「失透」という、やっかいな状態の生地になることがある。

これは、ガラス生地が、ある条件下に置かれた時、結晶、もしくは結晶核を生じ、結果、ガラスの透明感が失われ、つや消し状態や、つぶつぶ状態になってしまう事を言う。

焼き物で言うと、失透釉、マット釉、の感じで、なかなか悪くないのだが、この生地になってしまうと、固くて作りにくいは、結晶核化が進むと、溶けきれなかったコムギ粉のダマみたいになって、そこからヒビ割れるはで、進んで仕事したくなるような生地ではない。

 

私の窯では、温度が作業温度に上がりきれないと、なる事があり、その時はしょうがなしに作ったりする。

しかし、とにかく歩留まりが悪すぎ、進んでしたい仕事ではない。

だが、なんとか取れたものは、なかなか味があって、良いのである。

特に、水を入れると、霜がついたようでなかなか綺麗だ。

失透、英語で言うとデビトリフィケーション、

覚えておいてもあんまり役に立たないけど、こんなガラス生地もあるという事で。

 

 

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