サスマタも進化するのだ。吹きガラスの重要な道具として。

さてみなさん。

お元気でお過ごしでしょうか?

よのなか、ますます悪くなっていくようですが、気にすることはありません。

世の中がどんどん良くなってゆく、というのが人としての希望的未来への理想なら、その気持ちを裏切るようなのが現実の世界だからです。

じゃによって、熱い希望が心の中にあるからこそ、それに反比例して、どうしようもない世の中に感じてしまうのはしょうがない事です。

さて、ブログを半ば強制的に移転してしまったので、やることが一気に増えてしまい、困ってしまっています。

で、とりあえずは前のブログのバックアップをやろうと、前のブログを見ていたら、サスマタの話が途中だったのを思い出しましたので、今日はその続きを。

醤油にどっぽりと浸して、仮焼きして使うと、グラスウールが長持ちすることをお話しましたが、そのほかに、私はこんな事をしています。

まず、作る製品のサイズによって、サスマタの開きを加減しないといかんのですが、ここを調節しやすいように、蝶ネジを締めたり緩めたりして、すぐに調節出来るようにしてあります。

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以前はサスマタの針金をぐいぐいと曲げて、調節していましたが、任意のサイズにするのに手こずったりしてましたし、また、ステンレスの針金にしていたため、酷使に耐えきれず、ある日ポキンと折れてしまいました。

ステンレスは鉄よりも強いような感じがしますが、実は何回も曲げたり延ばしたり、といった弾性が必要になるところには不向きだ、ということを知りました。

何回も曲げたり延ばしたりしていると、ある時、急にもろくなって、ぽき折れるのです。

このような使い方をするところには、ふつうの安い軟鉄の針金がベストなのですね。

ステンのほうが丈夫だからと、ステンにした私がオロカでした。師匠のところは軟鉄でした。

硬い金属は折れやすい、というのは日本刀の、硬くて切れ味はいいのだけど折れやすい玉鋼を柔らかな軟鉄でサンドイッチして作るという高度な技術を思い出せば、すぐに分かるはずなのに、自分がやってみると、そんな簡単な事に気づけないというのは情けないことですね。

それからもう一つのサスマタの工夫は、さまし炉に入れるときに見えやすいよう、懐中電灯をサスマタの手元のところにくくりつけてあります。

さまし炉というのは、出来上がった作品の歪をなくす為、500から530ぐらいの温度にキープしてある窯のことです。

作った作品は一旦この炉に入れて、翌日にかけてゆっくり常温まで冷ましていきます。

そうすることで割れにくいガラスにしていく大事な工程です。

さまし炉に出来上がった作品を入れるときには、大変、緊張するのですが、さまし炉の中はというのは五百度くらいで、まだ物体がそれ自体で熱を帯びて赤く発光し始める温度ではありませんので、中は暗く見えにくいのです。

(ぼんやりと赤くなりだすのは650度に近いくらいではないでしょうか。)

なので、さまし炉の中を確認するために明かりがいるのです。

冷蔵庫なら開けただけで明かりが点きますが、こいつはそうゆう訳にはいきませんので、私はサスマタの手元のところに懐中電灯をくくりつけて、さまし内部を照らせるようにしてあります。

 

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以前は単一電池を使ったクリプトン球のナショナル懐中電灯でしたが、最近LED電球のやつに親子亀乗せしました。

これが明るいのなんのって、最近のLED電球の進化にはびっくりしました。

単三電池を二本しか使っていないのに、今までの単一電池を四本使ったものより明るいのです。

しかも今までより明るさが長持ちします。

単一電池を4本も使っているのに、今までのはすぐに明るさが落ちてしまいましたが、LED電球は、本当に消費電力が少ないのでしょう、明るさがかなり持続する感じです。

ただLED電球は光が青っぽくて冷たい光なのが、居酒屋の裸電球の暖色系の光が好きな私としてはイマイチなのですが、こんだけエコロジカルなパフォーマンスを見せられては「まいりました」と言うほかありません。

これからはもうLEDでいきます。

みなさんもぜひ。

 

 

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