小屋とユンボの大きさの不思議な関係。

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去年キオビエダシャクにやられた一ツ葉の木をとうとう引っこ抜く。

それにしてもこのユンボの大きさと小屋の大きさが似てるぐらいなのがおかしい。

うちのガラス小屋は独特なサイズで、大工のH打君が「いい高さですねー」と感心していたかわいいサイズなのだ。

ユンボに小屋をぶっ壊されないか心配で今日は全く仕事にならなかった。

NEWS! もうすぐです!鹿児島ガラス作家5人展。

やっとこさ暖かくなると灯油も下がる。

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これが私のガラス小屋で一週間に消費する灯油の量である。(後ろのほうの白いドラム缶も含む)

作る物にもよるが一週間で350から400リットルの灯油を消費する。

師匠の所が2日で360リットルの消費だったから燃費的には私の窯はいい窯だと思う。

だがいくら燃費のいい窯を作っても、灯油価格がこう高くては焼け石に水、おじさんに焼酎であり、まったくムダなのだ。

先日灯油会社から連絡があって、ようやくリッター90円代に価格が下がった。

さぶいさぶいと言ってる時には円安だのなんのと、高かったのに、暖かくなったらやっぱり下がった。

円高の時は全然下がらなかったのに不思議なものだ。

どこにお金が流れてゆくのだろう。

人の足元を見るとはまさにこの事だが、あまりにあからさまも品がなさすぎる。

まるでテレビの電波仕様を変えたからテレビを買い換えろ、とうるさかったどこかの国のようだ。

資本主義も品性がなくなると下品主義だ。

これは上のほうから下品な思想が伝言されてくることによる結果である。

のたうちまわるがよい。

 

 

雨の日には・・・。

今日はひどい天気でした。

まるで台風のような暴風雨。

もしこれが春一番なら、春一番もずいぶん荒っぽくなったものです。

もし時代の流れを川にたとえるならば、今はまるでちいさな滝を目前にしているような気がします。

私は、といえば滝を目前にしてオロオロしているボート乗りのようです。

あんまり雨がひどくて、小屋の中に一人でいると、避難した難民のようで手持ち無沙汰なので買い置きしといたアメを開けてみます。

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夏場の熱中症予防の為に買い置きしといた熱中アメを所在もなくなめているとなんだか落ち着きます。

 

お、ここで一句思いつきました。

「雨にはアメがよく似合う」

・・・・・全然句になってませんね。

失礼しました。

 
NEWS  霧島のギャラリー更紗さんで3人展中。
DMの内容はこちら もう夏のように暑い鹿児島と、まだ雪やまぬ北海道からの合同展示会が霧島の更紗さんで。
 

桃の花が咲き出す。

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今年も桃の花が咲き出した。

急に暖かくなったからいつもより早いのかと思いながら、「桃の花が咲き出した」と10年日記に書こうとしたら、以前の日記には「桃の花が満開」と書いてある。

やはりいつもの年より寒かったのだろう。

梅も桜いいが、桃のボワーンとした感じが一番好きだ。

「富士には月見草がよく似合う。」

を思い出し、「小屋には桃がよく似合ふ」

と言ってみる。

(2012年3月27日の小屋)

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次の記事も時間があったら見て下さい。お仕事の方は遅刻しないようにね。

10年日記

もうすぐです! 「霧島の更紗さんで、七尾さんご夫婦と三人展」森永豊 ホームページより。

桜が咲きました

ソメイヨシノではありません。
うちの畑のサクランボの木の桜です。

今年は実がいっぱいなるかな。

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「子供より親が大事と思いたい」

は太宰の「桜桃」の冒頭と結部の言葉でしたね。

桜桃と書くとなんだかモモみたいでサクランボの感じがしないんだけど、太宰の桜桃はやっぱりサクランボと書くより「桜桃」オウトウ、のほうがいいですね。

 

「子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親のほうが弱いのだ。

桜桃が出た。

私の家では、子どもたちに、ぜいたくなものを食べさせない。子供たちは、桜桃など見たこともないかもしれない。食べさせたらよろこぶだろう。蔓を糸でつないで、首にかけると、桜桃は珊瑚の首飾りのように見えるだろう。

しかし、父は、大皿に盛られた、桜桃を、極めてまずそうに食べては種を吐き、食べては種を吐き、そうして心のなかで虚勢みたいに呟く言葉は、子供よりも親が大事。」

太宰治 「桜桃」結部より

かま猫じゃなくて、ふくろ猫の昼寝

宮沢賢治の童話に「猫の事務所」というお話がある。

他の猫より皮が薄くて風邪をひきやすいので、いつもかまど(竈)の中に寝ている猫のお話だが、うちの猫は今日、空いた米袋の中で昼寝していた。

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猫というのは実に暖かいところを好むようで、うちの猫もちょっと油断すると、ノートパソコンの上に乗ってたり、七輪火鉢のフチに無理やり乗ってたりする。で今日はふくろ猫。

賢治のかま猫くんはお仕事があって、猫の歴史や地理を調べたりするお役所のような猫の第六事務所に勤めている。

たまにべーリング地方とかに旅行に行くお金持ちのぜいたく猫が来ると旅行先の地理や、有力者などを帳面からさらって教えてあげるのがお仕事らしい。

かま猫君はとても性格がよくて、まじめなのだが、なにせ、いつもかまどの中で寝るので、あちこちススがついてきたなく、事務所のほかの猫達からいじめられている。

事務長がさりげなくかばってくれていたので、なんとか、かま猫君はがんばっていたのだが、風邪をひいて休んでしまったある日、その事務長もいじめ猫がついた、「あいつは宴会に呼ばれているようですぜ」という、ありもしない嘘のつげ口に、

「おれの知らない宴会に行ってるのか!」

とおこり、かばう者のいなくなった竈猫いじめはピークをむかえる。

そして、たまたま通りかかった獅子が、その様子を見て一喝するのだ。

「お前たちは何をしてゐるか。そんなことで地理も歴史も要ったはなしでない。やめてしまへ。えい。解散を命ずる」

そしてお話は最後に賢治がこう言って終わる。

”ぼくは半分獅子に同感です。”

このお話を読んでいけば、ほかのいじめ猫たちが実に憎たらしく描かれているので、最後に獅子がバッサリやるところで、竈猫君に同情している読者はたいがい、水戸黄門のようにスッキリするのだが、なぜ、賢治は「半分獅子に同感」なのか?

読んだ最初の頃はずっと疑問で、何かにつけ引っかっていたのだが、ある日、チーンとわかった。

いじめっ子がバッサリやられるのは確かに気持ちがいいのだが、獅子のような権力者の上からの命令で、状況が一変してしまう事の危なさを賢治はわかっていたのではないだろうか。

賢治が亡くなるのは第二次大戦が間近に迫ってくる時代だ。

上からの命令で運命がガラリと変わってしまう恐ろしさを詩人の感性はとらえていたのではないだろうか。

獅子の一喝は気持ちがいいが現実にはじっさい、かま猫君も仕事がなくなってしまう訳だし、ほかの猫にも妻子がいるのかもしれない。

まあ、猫はあまり仕事に向いているとも思えないので、暖かいところで昼寝しているのが一番だと思う。

 

 

小屋にも悩み事があるのだ。パート1

私のガラス作業小屋は昭和元年生まれ。

昭和に1925を足すと西暦になるので、1たす1925で西暦1926年生まれ。
今2013年なので、2013ひく1926で、今のお歳は87歳なのだ。

お歳なので、あちこちガタがきているのはしょうがない。

今、一番の悩みは西側の壁で、道路ばたで、毎日風雨にさらされているので、板壁が薄くなって来ていることだ。

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厚さ5ミリもない薄い板なので、木目の夏時期のやわらかいところが、長年の風雨で侵食され、ついに、あなほげになってしまってきているのだ。

 

西日が差すと内側からはこのように、とてもまぶしい。

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照明代わりになっていいのだが、問題はこれだけ薄くなってくると、おならの音が外に丸聞こえになることだ。

この薄い壁を隔てて、西側は、文句なしの公衆用道路がばーんと直線で通っている。

このスケスケの板壁の内側で、会心の一撃を放とうものなら、公衆用道路を通行している人が、まず、びっくりする。

びっくりするぐらいならいいが匂いまでもれては迷惑というものだ。

そこで、この壁をなんとかしたいのであるが、これが難しい。

なにせ薄い、とにかく夏木目がぺらぺらに薄い、ので内側からコンパネなど打ちつけると、絶対にベキ割れてしまうだろう。

外側からトタンなど打ち付ける手もあるのだが、長年這わせてきたツタをはがして、また最初からやり直さないといけない。

 

私としてはどうせ、ほっとけば自然に環ってしまうような、ぼろ小屋だから、できれば自然な素材で直してやりたい。

防火を兼ねて土壁にできたら、防音効果もあるだろうから、できればその線でいきたい。

などど、考えていたのだけど、まずはこの穴ほげをどうやって、手をつけたらいいものか悩みの種で、どうにも手が出ないのであった。

と悩んでるところに、大工のH打君が遊びに来た。

(長くなりそうなので、続きはまた明日書く)

ロビ君でなくてバキュームロボを買った。

ついにウチも工業用掃除機を買ってしまった。

水でも何でも来い!という、ウェット&ドライなやつだ。

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家庭用掃除機をグラインダーでレンガを削る時の集じん機に使っていたら、やはりムリがあったのか亡くなられてしまわれた。

しょうがなしに、2,3万の出費覚悟で工業用掃除機を買いに行ったら、なんと今時は安いのがあるのですねー。
安いものはたった4,980円から売っている。

で、割としっかりした作りのこいつを7,980円で購入。

これがなにせ強力なやつで、レンガくずもガラスくずもゴウゴウと吸い込む。消費電力が1000W超えだから当然だ。
なんでも吸い込むので雑巾もすいこんで、べほべほと言っている。

で、この上と下の四隅についている半月状の溝は何の為なのか?

そうか!

なんとこのように、

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ブラシやら延長ホースなどのパーツを差し込んでおくところらしい。

サッとヘッド部を取り替えて使えるのでなんだか嬉しいのである。

七つ道具をもった弁慶のようだ。(ちと古いか)

最近、天気予報のサイトを見ると宣伝している「ロビ」君がとてもかわいいので、欲しくなるのだが、ウチはこのベンケイロボでいこう。

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かっこいいー!

春寒

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「春寒」

春なのに寒いからなのか、春の別れの心寂しさを言ってるのか、あるいはどちらもか?

好きな言葉です。

さて、

熱上げも順調に行っております。

こんどの窯は小ツボの上がりが良いようで、色が全然違います。

これで小ツボのガラスが巻きにくくて困る、事もなくなり良いことです。

しかし、あんまり温度上がりが良すぎても今度はすぐにツボがいたんでしまうので、一長一短ですね。

 

春とはいえ、こちらもまだまだ風が冷たいですが、園芸屋さんでは、もう苗を売っているので、キャベツとブロッコリーの苗を買ってきました。

いっしょにリンゴの苗も。

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やっぱりなんか実のなる木を植えると、楽しみなものです。

ちまたでは日本デフォルトに備えて、紙幣を硬貨に変えている用心深い人もいるとか。

硬貨のほうが潰せて利用できるので、紙のお金よりは価値が高いのだそうです。

それよりもやっぱり食物のほうが確実ですね。

でもリンゴって何年でなるのだろう?

こんなものをもらいました

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私はこんな仕事をしているせいか物好きに見られるのかわかりませんが、時々めずらしいものをもらいます。

たとえば、臼。

このような。

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この臼で今年は旧正月にお餅つきをしました。

いっしょに餅つき機でもついたのですが、臼でついた餅のほうがずっと腰があって、もちもちした餅ができました。

例えて言うならば、給食のうどんと讃岐うどんぐらいの差があります。

 

ほんで、今日は、こんなものをもらいました。

あ、このあとは虫とかダメな人は見ないで下さい。

念のためスペースを空けますね、今のうちに逃げてください。

 

 

どーん!

 

 

 

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出ました。

蜂の巣と、ワラをもらいました。

ワラは粘土と混ぜて、小屋の壁の補強に、

蜂の巣は・・・

しばらく眺めてうっとりすることにします。

すごいですよね!

もうこのような、

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なんというか・・・・

マーベラス!なぱたーんですね。

硬そうに見えますが、実はふかふかしていて、うっかり強くつかむと左奥のところのように崩れてしまいます。

そしてこれ!

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ここが入口でここから出たり入ったりするのですね。

もう何かの生き物のようです。

いや、生き物なのですが。

私も出たり入ったりしてみたいです。

それではまた。