私のガラス小屋(旧ブログからの抜粋記事)2010年7月28日

これが私のガラス小屋だ。吹けば飛ぶようなとは、まさにこのことだろう。
壁板の厚さ、平均約5ミリ。透けているところもある。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

(追記2014年2月21日)ブログを始めたころのガラス小屋。

この頃はまだ一ツ葉の木もある。

巾が二間しかなくて狭かったが、日当たりは良かった。今は一間増築して広くなったが、日当たりは悪い。

何にしろ、いいことばかりはありゃしない、のだ。

 

(今の小屋)

D20140121d

また扇風機 (旧ブログからの抜粋記事。暑くなったので久しぶりに見てみたくて。)2010年7月17日

股火鉢という言葉をご存じであろうか?

これは寒いときにあまり寒いので、火鉢を股の間にかいこんで、あったまろうとすることであるが、鹿児島も梅雨があけてあんまり暑くなってくると、股扇風機というのが出てくる。

これはまあ、だいたいわかるだろうけど、あまり暑いので、せんぷうきを、またの間にかいこんで、ひとり涼しくなろうというもので、かっこ悪いのもあるが、涼しさをほしいままに一人じめにしているので、だいたい女房、子ども達に不評である。

あさましいことに子どもが、最近これをまねし始めて、机の下に、自分専用のせんぷうきを、置こうとする。
子は親の背を見て育つというが、こいつはいったい、親の何を見ているのであろう。

将来、年頃になって、またせんぷうきをしているお姿が、お父さんそっくりと言われては、子どもがフビンなので、ひそかに没収するつもりだが、見つかって醜い争いになるかもしれない。

股扇風機
股扇風機

旧ブログより。二色性ガラス(2010年7月15日)

不思議な発色をするガラスがある。
ネオジウムという金属を微量に入れることにより、蛍光灯の光で、ブルーに。

201349a

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽光、白熱灯の光の下でピンクに発色する。

201349b

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラスはいろいろな金属と反応し取りこんで、さまざまな化合物となり、いろんな色に発色する。
このネオジウムの発色も不思議だが、ウランを取り込むと螢光ガラスになり、暗闇でブラックライトを当てるとほのかに光るガラスもある。

プルトニウムをとりこんだら、どんな発色をするのか興味はあるが、これはちょっとあぶない。

(2013年4月9日)追記

岡山県の人形峠というところでかって、ウランの採掘がされていた。
純度が低いとかで、とりやめになったらしいのだが、その採掘跡地が放射能汚染で問題になったことがある。
フクシマの事故の前の話だ。
そこの所有者もしくは管理者である国と、ミツビシはその採掘跡地を有効利用すべく、「妖精の森ガラス美術館」を作り、ウランガラスの製造、開発を始め、ウランの有用性を喧伝した。
フクシマ事故以後の現在、どうなっているのか知らないが、原子力関係のお金があれば、ガラス工房など指先の一振りで作ることができるらしいと思ったことである。
興味があられる方は「岡山、人形峠、ウランガラス、」などのキーワードで、ヒットするので、ひまつぶしに見てみるのも一興であろう。

NEWS! 鹿児島ガラス作家5人展、開催中。4月14日(日曜日)までです。お早めにどうぞ。

旧ブログより。ゴーシュが水を飲んだコップはどんなのだったのだろう? 2010年7月14日

201335d1

今回、光原社さんでの展示会にあたり「ゴーシュのコップ」のことを一言葉書に入れさせていただいた。

なかなか口に出して言うのも恥ずかしいので黙っていたが、私は独立してからずっと(あるいは吹きガラスを始めてからいつしか。)セロひきのゴーシュが家に帰ってきて、水を飲んだ時のようなコップを作りたい。と思ってきた。

はなはだバクゼンとしたイメージで、現実の答えは見つかりそうもないこの目標が果てのない制作の日々に合っていたのだろう。

私はこのイメージを抱き続け、いろいろなコップを作ってきた。

展示会をするにあたり店主の方から、案内のはがきに何か一言書いてみませんかと言われ、最初は辞退したのだが、今までのコップへの想いを人に伝えるよい機会かもしれぬと思い、一言伝えた。

(その内容を)断られなかったのは、店主の方のご厚意であろうが、おこがましくも一言入れさせていただいたおかげで、私の抱き続けてきたコップへのイメージを少しでも伝えることができるのではないか、と、嬉しく思っている。

こうゆうことはなかなか口では言えないことだから。

(旧ブログより)アルマイトバケツ。2010年7月13日

NEWS! もうすぐです!鹿児島ガラス作家5人展。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知ってる人は知ってるだろうけど、なつかしのアルマイトバケツ。うちの小屋では、防火用水入れにしている。
ラベルがかっこよすぎていまだにラベルをはがせない。
写真に撮ったからそろそろいいかな。
記念にアップでもう一枚。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

壊せないもの (旧ブログより)2010年7月10日

「昔作ったピッチャー」
これはちょっといかんかったなあ。と思いつつ、捨てるにはおしい、というのがたまにできる。
ちゃんとした作家のひとだったらぱーんと、割ってしまうのだろうけど私はそれができない。
だいたい家で使うことになるのだけど、そのうち「はて?どこがいかんかったけ?」・・・「なかなかよかのを作ったなあ。」と自画自賛していたりする。
物は使い出すと、別の道を歩き出すのではないかと思う。
どこに行くのか、もう作った人間でもわからない道を。
その尊厳があるからいったん作ったものはなかなか壊せない。でも壊すことも、ある。

2013321a

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(追記)作ったものを壊すことは作った本人にしかできない(世に出す前であれば)。

従って、作った作品を残すことは作家の責任でもある。

(旧ブログより)三か月の間、焼き締めた壺のかっこ良さよ。2010年7月8日

201339a1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三ヶ月間、ずっと火を止めることのない窯の中で、ガラスを熔かし続けたルツボ様である。
これ以上たき続けると、穴があく、という限界まで焚き続けるのであるが、心配して交換してみると、案外大丈夫だったりする。それにしてもこのルツボは、火色がすばらしく美しい。
捨てないといけないのだけどかっこいいので捨てられないこんなルツボが、うちにはごろごろしている。

欲しい人はあげますので、遊びに来て下さい。

 

 

 

 

 

 

 

旧ブログより。「ガラス作品集合。」2010年7月4日

ガラスの発色はなかなか不思議で、光の三原色と、色の三原色のどちらにいくか、混ぜてみないとよくわからない。

おおむね、色の三原色の法則があてはまり、たとえば、緑に青を混ぜると青緑になるのは確かだけど、なぜか緑に茶色を混ぜて明るい緑になったりする。

これは割と思った通りの発色になったので、うれしくて記念に写真を撮った。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

日誌 ガラスコップとビール (2010年7月3日)

2013224d1

 

 

 

 

 

 

 

 

角の酒屋に行ったら懐かしいラベルがあった。こうゆうのには弱い。ほとんど税金なのはわかっているけど、「デザインの勉強のため・・・」などとあたまのなかでつぶやきつつ、ふらふらと手を出す。数十年前からよく見てるのでデザインがどうの、ではなく、単に懐かしいだけなのだけど。デザインの力はこわい。

いただきまする。