スローシャッターで水の流れが絹のようになる写真があるが、あれをやってみたくて、
地元の滝を撮影した。
三脚がなかったので、岩の上にカメラを置いて、セルフタイマーで手ブレが収まるようにして撮影。
そばどんの滝、の由来は、このへんにあった蕎麦屋さんが、洪水で流されたから、だそうだが、
本当にこの辺に蕎麦屋があったのか?
と、言いたくなる山奥だ。
おんぼろ小屋で今日もコップを吹いている。
修行の旅を終えて故郷にガラス炉を築いてから、早くも16年が経ちました。
石の上にも3年と申し、長くかじりついていたら、そのうちなんとかなる、という意味であろうと思いますが、
16年かじりついていてもなんともならず、相変わらず手探りでなんとかやっている状態です。
始めた頃の、牧歌的な世の中と比べ、いろんな事が起きてしまい混沌とした世の中ですので、
手探りで丁度良いのかもしれません。
例えば、最初は作った作品をバッグに詰め、全国各地のギャラリーや百貨店をめぐり、冷たくあしらわれたり、逆に暖かく迎えられたり、とまさに、ザ、営業の日々。
ところが、最近はインターネットのおかげで、鹿児島からでも、自分で情報発信ができ、全国から注文が来ます。
もっとも、数が少ない割に種類が多い注文が多く、別な苦労があるのですが。
近頃、地元の燃料、炭や、薪などを使って、窯を焚く実験を始めています。
ガラスの窯は、高温を維持しなければならず、どうしても、化石燃料に頼らざるを得ないのですが、
化石燃料依存を、一回見直してみる事で、自身の周りの問題、田舎の過疎化の問題や、頼るべきエネルギーについて、肌感覚で、悩んでいけると思うからです。
やっと鹿児島も涼しくなったなあ、と喜んでいたら、今度は急に寒くなってきて、もう体がびっくりして、呆然としている。
まるで、崖を流れ落ちる滝のような温度変化で、私は滝の流れに削られる石のようだ。いや、
石のように平然としていたい。
と静かに決意するのだが、体は言うことを聞かず、なんか太ももの辺りから本当にスースーするので、いいのか?とは思ったが、ストーブに火入れする事にした。
でも、まだ煙突掃除してないので、とりあえずは炭に火をつけ、ストーブに投入する。
やれやれ。
さて、
今年は寒くなるそうで、また、薪ストーブと、湯たんぽの世話になるだろうが、今年は新メンバーを導入する事にした。
誰かが、フェイスブックに投稿したのを見たのだが、品川アンカという、豆炭を入れるアンカである。
豆炭アンカ(品川)
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湯たんぽは大変心地よいのだが、冷めた時の情けなさは、如何ともしがたく、今年は湯たんぽのつなぎとして、こいつを使ってみようと思う。
豆炭を使うようだが、炭を入れても使えるのではないだろうか。
届いたら、(多分)レポートするつもり。
それにしても、「品川アンカ」とは、全く良いネーミングだ。品川、と付くと、なんか工場的安心感がして良いではないか。
そういえば、昔、桐灰カイロというのがあって、あれも妙に安心感がある名前だった。
今は、袋カイロのメーカーになっているようだが、昔は、葉巻のような棒状の炭に点火して、小さな弁当箱のような、今で言えばでかいスマホサイズのような、カイロの中に入れて、手を温めたものでした。
ついでに、まだないものか、と、アマゾンで調べてみたけど、白金カイロしか出てこなかった。
ハクキンカイロ ハクキンウォーマー スタンダード 1個入 【保温約24時間】
あー、これも昔使っていたな。袋カイロも便利だけど、これは暖かさが違うし、何回でも使えるからまた使ってみようかな。
でも気のせいか高くなったような。
ハクキンカイロ STANDARD 保温24時間!HAKKIN WARMER 【smtb-MS】【RCP】
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それにしても、おっさん、そのハクキンカイロは特別製か?でかすぎないか。
(そして豆炭アンカ使用してみてのレポートです)
今年も無事金木犀の花が咲いた。
正確にはもう散ってしまったので、満開になったのは雨がちだった、先週の始め頃、10月18日前後だったと思う。
子供が日記に金木犀のことを書きたいらしく、「キンモクセイってどんな字?」と聞いてくるので、「カタカナでいいよ」と答えたがひょっとして、モクセイのセイってサイの漢字と一緒じゃなかったか。
調べると、やっぱりそうで、サイ=犀だった。
なんで?
サイが好んで花を食す、とか?木肌がサイに似てるから。とか?
わかりません。まあいいや。こうゆう素朴な疑問は頭のすみにあった方がいいのだ。
ちなみによく間違える(私は)モクセイと、モクレンの違いは、犀と蓮の漢字の違いと、花が木犀は金木犀も、銀木犀も、秋に咲くけど、木蓮は春に花が咲く事。
久しぶりに辞典を開いて調べてみた。
でもやっぱり木犀と、犀の関係はわからなかった。
直撃すると、大騒ぎしていた台風12号だが、まったく大した事もなく、過ぎ去った。
雨戸を閉め、家の周りに散らかっていた飛びそうなガラクタを押し込み、食料を備蓄し、それからDVDと、漫画を借り込み、吹きガラス製作も久しぶりに休んで準備万端だったのに、まったく他愛もないヤツよ。
子供の時は、台風が来るとワクワクしたものだが、大人になると、ボロ家やボロ小屋が飛び散るのが心配で、台風が来るとひたすら、あっちにそれろ波を打ちまくるのだが、今回はめずらしく効果があったようだ。
おかげで、誰にも遠慮無く、ゆっくりと朝寝し、漫画を読む。
こんな台風なら、たまに来てもいいぞ。
ついでに、ネットショップを更新する。ブログも。あ、ホームサイトも、と。
やっぱり貧乏症なのかね。
ようやく鹿児島も涼しくなって一息ついている。
暑くて触るのも、いやだったパソコンを使い出したので、すこしは知能が回復したようだ。
毎年の事ながら、そこら3度か4度の気温の違いで暑いの涼しいのと、人間めんどくさいものだ。
地獄のように暑かったガラス小屋、作業のあとの水風呂の気持よさ。
流れるような汗と、なぜか扇風機に当たると垂れてくる冷たいアイスクリーム。
夜の寝苦しさと、昼寝の心地よさ。
夏は嫌だと言いながら、残像のような強烈なイメージを懐かしく感じる。
最後に、夏といえばやっぱりスイカ。
夏のスイカゼリーの贅沢なイメージもかなり強烈に残りそうである。
今年は少〜し涼しいかもしれない。という期待を毎度裏切って、8月に入り人間性を維持しずらい日々が続く。
もちろん脳みそが暑くて溶けそうだ、という事もあるが、露出度がひどくて見苦しいので、人に会うのを躊躇するといういわゆるインナーな方向に心が向かう欠点が出てくる。
今日などもせっかく宅急便の方が配達に来てくださったのに、水浴び後で、ほとんど裸で、出るに能わず、荷物を置き去りにして去ってくださるようお願いした。
ちゃんと仕事をしている方に、サインの一つもできないとは、人間失格であろう。
で、ガラス小屋では、とうとうスポットクーラーのスイッチを入れてしまい、これは出来れば北欧に引っ越しするのでこのような大げさなものは邪魔になるから買いたくなかったのだが、引っ越しするにも能わず、仕方なしに今度は、氷河期が来る、という噂を信じてみようとしたのだが、太陽黒点は減少するも、いっかな氷河期の兆候も見られず、毎年あいかわらず暑い。
で、このスポットクーラーというやつがとんでもないアメのムチというか、近ごろではツンデレというんですか、一旦入れたら離れられないというヤツで、冷気の出る所のとなりに、熱風が吹き出すという立ち位置を間違うと逆にとんでもなく熱く、冷気の出る所から離れられなくて全く仕事にならないという人間を崩壊させてしまうシロモノなんですね。
で、ここからが本題ですが、うちのガラス小屋では、何とか仕事を進めるべく、スポットクーラー本体を、外の軒下に置き、そこから冷風のみを塩ビのダクトで作業台まで送るように改造した。
ま、いわばツンデレの人とはアイスをおごってくれる時だけ付き合うように改善した、というような感じですか。
これで何とか熱いながらも作業をしている。しかし暑い。ロシアに移住しようか。
もう先月の話になるが、
台風15号がこの辺を直撃して、過ぎ去ってからだいぶ涼しくなった。
昨日、人吉の魚座に行って来たがしかし台風のダメージはまだそこかしこに残っており、
道沿いの山は倒木だらけである。
うちも木が何本か倒れた。
それにしても15号のダメージはひどかった。
市内では停電が丸1日から3日も続いた所もあり、暑い中、冷蔵庫に電気の来ないスーパーなどは大損害だっただろう。
一番停電の復旧が遅かったのは、私が借りている山の家あたりで、復旧に4日かかった。
倒木などで断線したりしている箇所を、今は人の住んでいない山奥までチェックしてからの通電になるらしく、過疎地では、そのような管理されていない電線が増えている訳だから、どうしても復旧が長引く訳である。
電気が来ないと井戸のポンプが使えないので水が使えないし、夏なので冷蔵庫が使えないと食料が腐る。
これからますます過疎化していく事を考えると、田舎では、ヒモ付の電気ではなく、独立電源が望ましいとつくづく思う事であった。
もっとも、山の私の家は、冷蔵庫はないし、水は山水を落差で引いてるだけだし、燃料は薪なので、ふだんはちょっと不便だが、こうゆう時はあまり困らない。
何が転じて良くなるか分からないものである。
いろいろと考えてるうち、今年の夏も終わろうとしている。