やっとこさ暖かくなると灯油も下がる。

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これが私のガラス小屋で一週間に消費する灯油の量である。(後ろのほうの白いドラム缶も含む)

作る物にもよるが一週間で350から400リットルの灯油を消費する。

師匠の所が2日で360リットルの消費だったから燃費的には私の窯はいい窯だと思う。

だがいくら燃費のいい窯を作っても、灯油価格がこう高くては焼け石に水、おじさんに焼酎であり、まったくムダなのだ。

先日灯油会社から連絡があって、ようやくリッター90円代に価格が下がった。

さぶいさぶいと言ってる時には円安だのなんのと、高かったのに、暖かくなったらやっぱり下がった。

円高の時は全然下がらなかったのに不思議なものだ。

どこにお金が流れてゆくのだろう。

人の足元を見るとはまさにこの事だが、あまりにあからさまも品がなさすぎる。

まるでテレビの電波仕様を変えたからテレビを買い換えろ、とうるさかったどこかの国のようだ。

資本主義も品性がなくなると下品主義だ。

これは上のほうから下品な思想が伝言されてくることによる結果である。

のたうちまわるがよい。

 

 

パンみたいにふくらむガラスもあるのだ。

久しぶりに生地を泡生地にした。

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ひところヤイヤイと泡生地のガラスを作りたくっていたが、生地を作るのが少々めんどうなのもあって、いつの間にか普通の透明なガラスばかり作っていた。

重ソウを投入してぐーるぐーると真っ赤なガラスを鉄の棒でかき混ぜると泡生地の出来上がり。

泡の生地を作るのには熔けたガラスにいろいろ混ぜ込んでかき混ぜると泡生地になるのだが特に、アルカリ性のものがよくガラスに馴染む。

重ソウは、ふくれ菓子を作るのに使うくらいだから、熔けたガラスに混ぜるとほんの2,30グラムですごく泡立つ。

相当泡立つので、重曹を投入した直後のガラス生地は、まるでイースト菌が生きてる食パンのようにふくふくしている。

ふくふくしていて、とても巻き取れないので、しばらく落ち着かせてから作り始める。

出来上がったものは泡の分だけ少しだけ軽い。

別に目方で売っているわけでは無いのだが、膨らんだ分ちょっと得したのではないか?などど、せせこましいことを考える。

実際、同じ大きさの泡の入っていないグラスと比べると、持ち上げたとき、ふわりとした感じがする。

ふくれ菓子ならぬ、ふくれガラスになっている。

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雨の日には・・・。

今日はひどい天気でした。

まるで台風のような暴風雨。

もしこれが春一番なら、春一番もずいぶん荒っぽくなったものです。

もし時代の流れを川にたとえるならば、今はまるでちいさな滝を目前にしているような気がします。

私は、といえば滝を目前にしてオロオロしているボート乗りのようです。

あんまり雨がひどくて、小屋の中に一人でいると、避難した難民のようで手持ち無沙汰なので買い置きしといたアメを開けてみます。

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夏場の熱中症予防の為に買い置きしといた熱中アメを所在もなくなめているとなんだか落ち着きます。

 

お、ここで一句思いつきました。

「雨にはアメがよく似合う」

・・・・・全然句になってませんね。

失礼しました。

 
NEWS  霧島のギャラリー更紗さんで3人展中。
DMの内容はこちら もう夏のように暑い鹿児島と、まだ雪やまぬ北海道からの合同展示会が霧島の更紗さんで。
 

とうとう櫓を下げる。

もうかれこれ13年にもなるのだ。独立してすぐの頃に作ったガラス窯の燃料タンクの木のやぐら。

落差の圧で、バーナーを焚くのでなるべく高いほうがいいだろうと思って、廃材を利用して組んだ高さ150センチはある櫓だ。

しかしちと高すぎて、灯油のポリタンクを抱え、ハシゴに登って「よっこらせ」と給油するのも年のせいか腰がつらくなってきた。

ずっと雨ざらしで重いドラム缶を支えてきた櫓だが、木がボロボロになったのと、高さを少し下げたいのもあって、ブロックの上にドラム缶を乗せることにした。

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写真のボロボロになっているのが、解体して横倒しになっている木の櫓の脚の部分だ。

 

しかし木というのは案外と丈夫なもので、見た目ボロボロでも芯の部分はまだしっかり残っている。

あと10年はだいじょぶそうでもある。

13年かけて木の耐候試験をやったようなものであるが、外で雨ざらしでも、土の上に直接置かず、風通しのいいところなら、木も案外長持ちする。

また、杉などは湿気に弱いが、一ツ葉(イヌマキ)の木はハードな環境でも強い。

ブロック積みの台になってスッキリしたが、これはもう櫓とは残念ながら呼べない。

やぐらが無いと小屋としてはちょっとさみしいのだ。

 

NEWS  霧島のギャラリー更紗さんで3人展中。
DMの内容はこちら もう夏のように暑い鹿児島と、まだ雪やまぬ北海道からの合同展示会が霧島の更紗さんで。
 

 

更紗さんでの三人展始まりました。画像多数ですが行った気にならないでぜひ足を運んで下さいね。

霧島はもう桜が咲いています。

寒いところのほうが早いのでしょうか。

ギャラリー更紗さんで陶器の七尾夫妻と私のガラスの三人展で、きのうは搬入と展示でした。

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ギャラリー更紗さん。

霧島の高千穂牧場や霧島神宮の近くです。

すっかり春のぽかぽか陽気です。

 

 

こんな感じで展示しております。

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入口でみなさんをお迎え。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お気に入りのピッチャーを窓際の棚に。

 

 

 

 

 

 

 

 

更紗さんは全面の窓から外光が入りますので、展示も外の陽気にあわせて春らしくなりました。

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いっちんのコーヒーカップもいい感じです。

 

 

 

mo_201303166この皿も新作ですね。
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窓際はこんな展示になりました。
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階段棚には一点ものを展示しました。
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全体の様子です。

 

 

 

しかし、行く前はこんな感じだったのですが、きちんと展示すると見栄えがするものです。
苦手な展示も最近すこ~し楽しくなって来ました。やっぱり慣れですかね。

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追記。業務連絡です。

詩子さん。今回のワイングラスはこんなヤツです。エアーツイストステムといって、空気の泡を線にして絡ませてあるのが、脚の部分に入っています。形はいろいろです。

(あ、それから王様のワイングラスがどれなのか全くわかりません。自分で記憶がないのです。パートナーによると、「何かに書いたの見たことある。」そうですが、私は全く思い出せません。よくあることです。何か手がかりを下さい。)

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桃の花が咲き出す。

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今年も桃の花が咲き出した。

急に暖かくなったからいつもより早いのかと思いながら、「桃の花が咲き出した」と10年日記に書こうとしたら、以前の日記には「桃の花が満開」と書いてある。

やはりいつもの年より寒かったのだろう。

梅も桜いいが、桃のボワーンとした感じが一番好きだ。

「富士には月見草がよく似合う。」

を思い出し、「小屋には桃がよく似合ふ」

と言ってみる。

(2012年3月27日の小屋)

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次の記事も時間があったら見て下さい。お仕事の方は遅刻しないようにね。

10年日記

もうすぐです! 「霧島の更紗さんで、七尾さんご夫婦と三人展」森永豊 ホームページより。

もう夏のように暑い鹿児島と、まだ雪やまぬ北海道からの合同展示会が霧島の更紗さんで。

 

このところ鹿児島はもう夏のような超陽気で、昼間はTシャツでいいくらいだ。

こうなるとガラス小屋の中は35度超えで、当然汗を流している。

吹きガラスの仕事は火の前にずっといるので当然のように暑く、冬のごく寒い時を除いて、汗ばかりかいている。

体がなんかもう汗をすぐに出さねば体質になっているので、ちょっと暑いともう、だばーと汗が出る。

ずっとこの調子なので、蜂に何回も刺されたらショック症状が出るというアナフィラキシーのような、というのも、ちと大げさだが、汗をかかずにすむのなら、なるべくかきたくない症状になっている。

で、辛ーいカレーを食べても、頭から背中まで、どっと汗がでるのでカレーはなるべく甘いのを食べるようにしている。

いつも大汗をかいているので、食べ物を食べる時は普通の人のように涼しい顔をして食べたいのだ。

北海道は吹きガラスに向いている。

もう10数年以上も前になるが北海道に一年だけ住んだことがあるが、吹きガラスには天国のような気候だった。

それ以来、夏は北海道で、冬は鹿児島で吹きガラスの仕事をするのが夢なのだが、未だ夢のままである。

北海道で、ひたむきに作陶に励まれている七尾ご夫婦と鹿児島の霧島で展示会である。

北海道で焼き物をするのは粘土が凍ったりして大変なのは、私も以前に見聞きして知っているが、ご夫婦で助け合って作陶していらっしゃる様子が目に浮かぶような作品たちである。

七尾氏が撮影された私のガラスの小瓶たちも、雪の中で静かに落ち着いて佇んでいるようだ。

三人三様の作品をお楽しみ頂ければ幸いである。

 

 

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ノコギリで切れるレンガもあるのだ。

最近もらいものの多いモリナガですが、またもらいました。

今回は、ドーン!とパレット積みレンガを大量にもらいました。

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ほとんどが軽い断熱レンガです。

レンガには稠密で重たい「耐火レンガ」と、発泡スチロールのようにスカスカで軽い「断熱レンガ」とその両方のいいところをとった「耐火断熱レンガ」があります。

このうちスカスカで軽い断熱レンガは、スカスカとノコギリで切ることができます。

このように目の粗いノコギリでいくらでも好きな形に切る事ができるので、窯をつくるときには重宝します。

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ただ直接火の当たるところに使うと、侵食されたりしてすぐボロボロになってしまうのが難点なのですが。

まあこんだけあれば、いくらでも実験できるので、次回改造の時に使ってみるつもりです。

グラスウールも断熱性は高いのだけど、断熱レンガのほうが粉塵が出にくい点で、安心感がありますね。

 


 

ガラス窯の温度は温度では測れない熱度の問題なのだ

今度の窯は燃費がいいなあ。

と喜んでいたらなかなか温度が上がらず、ガラスが硬い。

エアーを強くしたり、二次空気の流入がよくなるようにファンを付けてみたり、ダンパーを開けてみたり、いろいろやってみるが、万策つきる。

温度が低いままだとガラス生地の表面に結晶化した膜ができてしまう。

「結晶」というとなんかきれいなようだが、実際は小麦粉を混ぜそこなった「ダマ」のようなもので、少ないと生地のテクスチャーにもなるが、多すぎると汚くなってしまう。

吹きガラスの生地でいろいろとトラブルが起きるときは「とりあえず温度を上げればなんとかなる」のは経験上わかっているのだが、今回は、温度を上げようと油を出してもススが出るだけで、きれいに完全燃焼しない。

これはもう窯内部のレンガの置き方や、ルツボへの火の当たり方が根本的に問題なので、もうどうしようもない。

あとはもう一回バラしてやり直すしかないか。と諦めかけたが、最後の手段、バーナーの向きを変えてみることにした。

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結果、まあなんとか普通に仕事できるレベルにはなった。

しかし、まだ「ダマ」が多いので、スキミしながらの作業になる。

キビシイ。

桜が咲きました

ソメイヨシノではありません。
うちの畑のサクランボの木の桜です。

今年は実がいっぱいなるかな。

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「子供より親が大事と思いたい」

は太宰の「桜桃」の冒頭と結部の言葉でしたね。

桜桃と書くとなんだかモモみたいでサクランボの感じがしないんだけど、太宰の桜桃はやっぱりサクランボと書くより「桜桃」オウトウ、のほうがいいですね。

 

「子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親のほうが弱いのだ。

桜桃が出た。

私の家では、子どもたちに、ぜいたくなものを食べさせない。子供たちは、桜桃など見たこともないかもしれない。食べさせたらよろこぶだろう。蔓を糸でつないで、首にかけると、桜桃は珊瑚の首飾りのように見えるだろう。

しかし、父は、大皿に盛られた、桜桃を、極めてまずそうに食べては種を吐き、食べては種を吐き、そうして心のなかで虚勢みたいに呟く言葉は、子供よりも親が大事。」

太宰治 「桜桃」結部より