パンみたいにふくらむガラスもあるのだ。

久しぶりに生地を泡生地にした。

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ひところヤイヤイと泡生地のガラスを作りたくっていたが、生地を作るのが少々めんどうなのもあって、いつの間にか普通の透明なガラスばかり作っていた。

重ソウを投入してぐーるぐーると真っ赤なガラスを鉄の棒でかき混ぜると泡生地の出来上がり。

泡の生地を作るのには熔けたガラスにいろいろ混ぜ込んでかき混ぜると泡生地になるのだが特に、アルカリ性のものがよくガラスに馴染む。

重ソウは、ふくれ菓子を作るのに使うくらいだから、熔けたガラスに混ぜるとほんの2,30グラムですごく泡立つ。

相当泡立つので、重曹を投入した直後のガラス生地は、まるでイースト菌が生きてる食パンのようにふくふくしている。

ふくふくしていて、とても巻き取れないので、しばらく落ち着かせてから作り始める。

出来上がったものは泡の分だけ少しだけ軽い。

別に目方で売っているわけでは無いのだが、膨らんだ分ちょっと得したのではないか?などど、せせこましいことを考える。

実際、同じ大きさの泡の入っていないグラスと比べると、持ち上げたとき、ふわりとした感じがする。

ふくれ菓子ならぬ、ふくれガラスになっている。

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更紗さんでの三人展始まりました。画像多数ですが行った気にならないでぜひ足を運んで下さいね。

霧島はもう桜が咲いています。

寒いところのほうが早いのでしょうか。

ギャラリー更紗さんで陶器の七尾夫妻と私のガラスの三人展で、きのうは搬入と展示でした。

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ギャラリー更紗さん。

霧島の高千穂牧場や霧島神宮の近くです。

すっかり春のぽかぽか陽気です。

 

 

こんな感じで展示しております。

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入口でみなさんをお迎え。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お気に入りのピッチャーを窓際の棚に。

 

 

 

 

 

 

 

 

更紗さんは全面の窓から外光が入りますので、展示も外の陽気にあわせて春らしくなりました。

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いっちんのコーヒーカップもいい感じです。

 

 

 

mo_201303166この皿も新作ですね。
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窓際はこんな展示になりました。
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階段棚には一点ものを展示しました。
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全体の様子です。

 

 

 

しかし、行く前はこんな感じだったのですが、きちんと展示すると見栄えがするものです。
苦手な展示も最近すこ~し楽しくなって来ました。やっぱり慣れですかね。

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追記。業務連絡です。

詩子さん。今回のワイングラスはこんなヤツです。エアーツイストステムといって、空気の泡を線にして絡ませてあるのが、脚の部分に入っています。形はいろいろです。

(あ、それから王様のワイングラスがどれなのか全くわかりません。自分で記憶がないのです。パートナーによると、「何かに書いたの見たことある。」そうですが、私は全く思い出せません。よくあることです。何か手がかりを下さい。)

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もう夏のように暑い鹿児島と、まだ雪やまぬ北海道からの合同展示会が霧島の更紗さんで。

 

このところ鹿児島はもう夏のような超陽気で、昼間はTシャツでいいくらいだ。

こうなるとガラス小屋の中は35度超えで、当然汗を流している。

吹きガラスの仕事は火の前にずっといるので当然のように暑く、冬のごく寒い時を除いて、汗ばかりかいている。

体がなんかもう汗をすぐに出さねば体質になっているので、ちょっと暑いともう、だばーと汗が出る。

ずっとこの調子なので、蜂に何回も刺されたらショック症状が出るというアナフィラキシーのような、というのも、ちと大げさだが、汗をかかずにすむのなら、なるべくかきたくない症状になっている。

で、辛ーいカレーを食べても、頭から背中まで、どっと汗がでるのでカレーはなるべく甘いのを食べるようにしている。

いつも大汗をかいているので、食べ物を食べる時は普通の人のように涼しい顔をして食べたいのだ。

北海道は吹きガラスに向いている。

もう10数年以上も前になるが北海道に一年だけ住んだことがあるが、吹きガラスには天国のような気候だった。

それ以来、夏は北海道で、冬は鹿児島で吹きガラスの仕事をするのが夢なのだが、未だ夢のままである。

北海道で、ひたむきに作陶に励まれている七尾ご夫婦と鹿児島の霧島で展示会である。

北海道で焼き物をするのは粘土が凍ったりして大変なのは、私も以前に見聞きして知っているが、ご夫婦で助け合って作陶していらっしゃる様子が目に浮かぶような作品たちである。

七尾氏が撮影された私のガラスの小瓶たちも、雪の中で静かに落ち着いて佇んでいるようだ。

三人三様の作品をお楽しみ頂ければ幸いである。

 

 

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とても便利なパソコン台

雨が降っています。

青森の酸ヶ湯温泉というところでは、5メートルを越す大雪だそうで、申し訳ないやら、うらやましいやらの、暖かい鹿児島です。

とはいえ、まだまだ、こたつに入っています。

ノートパソコンをコタツに乗せてうつらうつらしてるといつの間にか夜もふけてしまい、そのままうたた寝してしまっていかんですね。

コタツみかんと、コタツノートパソコンが冬の定番になりそうです。

しかし、コタツにノートパソコンを乗せて、ブログなど書いていると、お茶をだばーとこぼして、パソコンのキーボードを再起不能にしてしまったりする恐れがあります。

お茶ならまだいいですが、これが焼酎なら、何日もそのあとくさくてたまらんことになります。

 

そこで、これ!

 

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ぱそこん座卓。です。

仮にお茶をこぼしても、ちょっと高い位置にあるので、キーボードに全こぼれ、という悲惨な事態は避けられます。

また、膝の上にノートパソコンを乗せて、キーボードをタイピングする時、じかに膝の上だと、冷たかったり、すこ~し位置が低かったりしますが、こいつの上に乗せると丁度いいぐあいになります。

近頃私が作ったものの中では、意外と役に立ってます。

すごく考えて一生懸命作ったのはいいけど、使ってみたらとても使い物にならんけど、作ったからしょうがないから使ってる。

という、しょうもないものが近頃の時代多いように見受けられますが、実は本当に役に立つものはあんまり考えて作るものではなく、いつの間にか自然に収まってしまうものが役に立つように思います。

 

2013年鹿児島市立美術展で。

 

 

鹿児島はだいぶ春めいてきました。

菜の花も咲き出し、桜島も春霞に包まれています。

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鹿児島国画会展が鹿児島市立美術館で始まりました。

https://mori.firebird.jp/wordpress/展示会/鹿児島国画会展/


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毎年この時期に、鹿児島の国画会の、絵画、彫刻、写真、工芸の人たちが出品します。

4月に東京で開催される国画会展のプレイベントです。

今回も充実した作品をみなさん出されています。

今年は暖かみのある作品が多いように思います。

(絵の方の作品の写真はまだ載せられません。ぜひ会場でご覧になって下さい。)

 

 

私も出品しました。

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工芸は私と磁器の川野さん二人だけなので、スペースが広々です。

ちと、広すぎるかも。

どなたかいっしょに出品されませんか?

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3月3日の日曜日までです。

お、ひな祭りですね。

ぜひおいで下さい。

 

 

改造窯始動準備OK

やっとこさ窯の改造が終わる。

今回はとにかくハツリ作業が多くて、粉塵まみれになった。

壺が割れたのだから仕方ないが。

ついでに小ダルマの内部をグラインダーで削りまくり、少々の大きさの皿鉢くらいなら作れるようにする。

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良い感じの大きさになったが、削りながら粉塵を掃除機で吸い込んでいたら、「キュイーン」という音とともに掃除機がお釈迦になる。

人柱ならぬ、掃除機柱だ。

あとは、断熱をして完了になる。

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断熱をしないほうが、このようにレンガが見えてかっこいいのだが、私の作業場は狭いので断熱をしないと夏場はとても辛すぎる。

で、グラスウールを入れて、トタン板でおさえる。

カッコ悪いので絵を描いてみたが明らかにごまかしぶりがわかってかえってひどくなる。

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「旧ブログより」小花瓶 吹きガラスの小さな花瓶を作りたくて。

吹きガラスの小さな花瓶を作りたくて。

 

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撮影  山之口 真一     デザインスタジオ

今度鹿児島市で開く展示会用の写真をスタジオで撮ってもらう。
さすがにプロの写真はいい。
デザイナーの方々も優秀な人が揃っていて良い葉書ができた。
とりあえず、メインの写真のみアップする。

2014/6/25 新ブログへ移す。

旧ブログより。ゴーシュが水を飲んだコップはどんなのだったのだろう? 2010年7月14日

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今回、光原社さんでの展示会にあたり「ゴーシュのコップ」のことを一言葉書に入れさせていただいた。

なかなか口に出して言うのも恥ずかしいので黙っていたが、私は独立してからずっと(あるいは吹きガラスを始めてからいつしか。)セロひきのゴーシュが家に帰ってきて、水を飲んだ時のようなコップを作りたい。と思ってきた。

はなはだバクゼンとしたイメージで、現実の答えは見つかりそうもないこの目標が果てのない制作の日々に合っていたのだろう。

私はこのイメージを抱き続け、いろいろなコップを作ってきた。

展示会をするにあたり店主の方から、案内のはがきに何か一言書いてみませんかと言われ、最初は辞退したのだが、今までのコップへの想いを人に伝えるよい機会かもしれぬと思い、一言伝えた。

(その内容を)断られなかったのは、店主の方のご厚意であろうが、おこがましくも一言入れさせていただいたおかげで、私の抱き続けてきたコップへのイメージを少しでも伝えることができるのではないか、と、嬉しく思っている。

こうゆうことはなかなか口では言えないことだから。

壊せないもの (旧ブログより)2010年7月10日

「昔作ったピッチャー」
これはちょっといかんかったなあ。と思いつつ、捨てるにはおしい、というのがたまにできる。
ちゃんとした作家のひとだったらぱーんと、割ってしまうのだろうけど私はそれができない。
だいたい家で使うことになるのだけど、そのうち「はて?どこがいかんかったけ?」・・・「なかなかよかのを作ったなあ。」と自画自賛していたりする。
物は使い出すと、別の道を歩き出すのではないかと思う。
どこに行くのか、もう作った人間でもわからない道を。
その尊厳があるからいったん作ったものはなかなか壊せない。でも壊すことも、ある。

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(追記)作ったものを壊すことは作った本人にしかできない(世に出す前であれば)。

従って、作った作品を残すことは作家の責任でもある。